モロッコ旅行に行った際のブログです。今回は、7日目の午前について。
世界遺産の要塞アイトベンハッドゥをめぐり、再度アトラスを越えて最終目的地であるマラケシュに至るまでのことを書いていきます。
アイトベンハッドゥ、異世界でした。
モロッコ旅行7日目(AM):アイトベンハッドゥ→マラケシュ
朝から相方がホテルのシャワーヘッドを落として壊すというトラブル。旅行会社経由でホテルに伝えると、あっさり許してくれました。スタッフみんないい人過ぎて、ツアーのホテル全部当たり(T_T)
9:30 アイトベンハッドゥ
アイトベンハッドゥは、モロッコ旅行に行く人であれば一発で何をさすかわかるであろう名所。昔のカスバ(要塞)がそのまま残っている世界遺産です。
昨日の夜は暗くて全くわからなかったけど、リヤドのすぐ正面にありました。モハメドさんに連れられ、川を渡り遺跡の入口へ...
ベルベル人が敵から身を守るために作った要塞。こんなもんが何百年も残り続けていることがすごい。
またここは、グラディエーターやアラビアのロレンスなどのロケ地で有名です。途中、ロケ地として使用された映画のポスターが。
要塞の建物の中で、あぶり出しアートのお店が営まれていました。
私たちもオーダー。名前(アラビア語)と日付入りで、1枚書いてもらいました。お値段100DH。少し強気価格だったけど、プライスレスだと思ってご愛敬に。こういう記念になるものはいいですね!
ガイドブックでみると集合住宅の造形美を感じさせるカスバも、中を歩くとまた別印象。山肌の土道を歩いている感じです。
要塞を歩く途中には、村のご老人が子供たちにお話をしてあげるための空間もあったりで。そうやって何百年も、このカスバが語り継がれてきたと思うと、ぐっとくるものがありました。
こちらは山頂。四角い建物は食糧庫として大事なものを保管されていたようです。
前方にはアトラス山脈の雪が!
モハメドさん曰く、この集落にはまだ何組か家族も住んでいて、最近の旅行会社のプログラムの中にはその家庭でお茶をいただくオプションも人気、とのこと。
結構観光ビジネスが参入しているのですね。。遺跡のふもとの家は、今はお土産屋さんとして機能しているようです。
小一時間のトレッキングを経て、車に乗ってカスバ全体を見渡せるフォトスポットへ。
ガイドブックなどによく載っている風景ですが、実際見たら風格が全然違いました。
肉眼で見るからこその規模の大きさと、“本当に昔ここで何かあった感”を感じて圧倒されます。
10:30 アトラス越え
一般的にガイドブックで謳われている「アトラス越え」とは、マラケシュ⇔カスバ街道のルートを指すことが多いようです。
私たちは先にフェズから越えてきたので、これが初めての王道「アトラス越え」。
毎日毎日、モロッコの景色は見る度に違って本当に飽きないので驚きです。
途中で止まってもらったビュースポット。距離感がマヒしそうな谷、本当にダイブしてもおかしくない感覚になります。しないけど。
12:30 ティシュカ峠
標高2260mある峠のレストランで昼食。オレンジのシナモンがけ、ガイドブックやネットで見ていましたが、ここにきて初めてご対面。
思わず「かわいい!」というとレストランのお人さんが「What's カワイイ?」と言ってきたので、「It means CUTE」と教えてあげました。すると、ずっとカワイイカワイイ言ってたお兄さん、日本語覚えてくれたかしら。
また、レストランの横の建物にはアルガンオイルの専売所があります。
女性たちが入り口でオイルの生成をしていて、順に見て行って奥に入っていくと陳列棚の前に、という仕組み(笑)
そこで、リーダー的な女性が片言の日本語で説明をしてくれます。
「ツリー、キノミ、カラ、カタイ、ツブス、シル、デル、オイル、ヌル、キレイ」
お姉さんの熱心な接客に負け、食用アルガンオイルとペーストをお買い上げ。もともと買う予定はなかったけど、モロッコ女性の自立支援に少しでも貢献出来たらいいや!
ティシュカ峠を越えると一気に下りに入ったようで、崖っぷちギリギリの未舗装道路を一気に降りていきます。アトラスの土は砂漠とはまた違う赤さ。
少しずつですが、土地が開けてきて、緑が増えてきました。
都市部に近づいてきた感じがして、建物が増えてきたかな?と思うと、そこから一気に町の世界へ。モロッコの町や村は、どもこいきなり現れる感があります(笑)
いよいよこの旅のハイライト、歴史と商売の町マラケシュに突入です。
アイトベンハッドゥ個人的感想・備忘録
あらためまして行った感想は、「世界遺産にも登録されている歴史あるものなのに、結構インサイドなところまで観光地化されているなぁ」ということ。
遺跡内にお土産屋さんがあったり、サービスを提供する場にかわっていたり...
観光地化するあまり、別パーティの観光客の方が既定の順路以外を歩いてて、遺跡の崩落を心配してしまったり。
もちろん1つの文化・観光産業として地域が成り立っているのはいいのですが、ベルベル人が守り続けてきたこの土地、このまま残り続けてほしいという思いがありました。
この日のアイトベンハッドゥ~アトラス越えで2泊3日のアトラス南部横断ツアーが終了します。正直、移動日だと思って舐めてましたが、ただの移動と全然違う。
砂漠やトドラ渓谷という主要スポットはもちろん、車から景色を見ていることでさえ十分なアクティビティでした!
またこれはアテンドしてくれたガイド、ドライバーなしでは正直ありえない。
改めてモハメドさんとイドリスさんに感謝!
次のブログでは、このあとの半日、マラケシュにて初の巨大スークとカオスなフナ広場に降り立った時のことをお伝えします。
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