モロッコ旅行に行った際のブログです。今回は、7日目の午後からについて。
マラケシュのスークと屋台で個性的なモロッコ人に圧倒されたことを書いていきます。
フェズ以来の大都市。いや、人のエネルギーはフェズ以上でした(笑)
モロッコ旅行7日目(PM):マラケシュ
アトラスを越えて、いよいよ最終滞在地マラケシュ。
リヤドの近くに車をあずけ、最初に少しオリエンテーションとして、モハメドさんに軽く案内をしてもらいます。
15:30 ジャマ・エル・フナ広場
マラケシュ着。車から降りた瞬間、フェズ以来の声かけの嵐。
「ジャパン?」「サバクイッタ?」「サハラ!」「コニチワー」「カワイイ!」
声をかけられる量はフェズより何倍も多いです。モハメドさんがアラビア語で対応してくれたけど、これから自分たちで交わさないといけないのか...若干身構えます。
そこからは、歩いて2分でもうカルチャーショック。
道端では歩行者お構いなしにバイクが走り、ものすごい排気ガスの中で、物乞いをする難民や、地べたに座る四肢のすべてがない男性、叫び歩くおばあちゃんや、儲ける気満々の地元の商売人、お金を持っていそうな外国人ツーリストが、一堂に会している感じ。
物・動物・人種・国籍・立場、全部が集約されたカオスでした。
案内してもらった先は、マラケシュの代名詞ともいえるジャマ・エル・フナ広場。
噂には聞いていたけど、実際に行ったら圧倒されるばかり。楽器の音は一生鳴ってるし、サル、蛇、トリ、いろんな動物だらけ。
少し歩くだけで、大道芸人が煽るように目の前を遮ってきます。写真撮りたかったけど、カメラ向けたら一気にカモになるから思わず警戒してしまいました。。
ある程度歩き、モハメドさんから屋台を利用する際の注意点とスークの入口をきいて、車に戻りました。ここでお別れです。2泊3日本当にお世話になりました。
別れがあることはわかっていたけど、やっぱり寂しい...
16:30 リヤド LA MAIZON DU TRESOR着
フナ広場から歩いてほどなくしてのリヤド。ここがマラケシュでお世話になる拠点。3泊の滞在です。
薄暗い路地を通って、「こんなとこにあるの?!」というような、壁と同化している扉の先にあります。オーナーからキーをわたされて、外からの帰りも自分でその扉を開けて入れるという日本ではありえないシステム!
写真は階段の踊り場の池。女子が好きそう!
7:00 旧市街スーク散策
リヤドに荷物を預け、さっそく旧市街の散策に出かけました。
フナ広場に戻るまでも、何人の声を交わしたことか。新参者に対する彼らの瞬発力はすごいですね。。
まずは念願のオレンジジュース!期待して飲んだのですが、ここのはぬるい&虫が入っている、でちょっと微妙。屋台にも当たり外れがあるらしいです。
マラケシュと言えば世界最大のスーク!買い物!楽しみにしていたことの1つです。
最終日である2日後に買い物を控えていたため、まず下見で歩いてみようということに。順路は、フナ広場の西側奥から反時計周りにメインの通りを1周するルートです。(arucoの地図とほぼ同じ経路です)
モハメドさんが「マラケシュはフェズより歩きやすいと思うよ」と言っていましたが、個人的に、
・フェズ→細い路地多すぎ、たまに悪い人がいる、ちょっとコワイ、閉鎖的で暗い
・マラケシュ→道がまだシンプル、客引き多すぎ、でも引き際も早い、解放的で明るい
という印象でした。
歩いていたら、「ハーイ」「ジャパン?」とかいろいろ聞かれます。でも基本変なことはしてこられません。「ミルダケタダ」「ビンボープライス」とかいう日本語もしょっちゅう。「〇〇はこっちだよ!」とか「そっちは行けないよ!」とか探してないのに道を教えてくれます。「ガイドかな?」と警戒したらただのコミュ力抜群男子だった、ってことも度々ありました。
よく聞いたのが「ミチ!コッチ!」という言葉。
スーク内に「+michi」という日本人オーナーが経営する店があるので、日本人=ミチを教えてあげねば、という公式が刷り込まれているようです。
せっかくなのでその+michiにお邪魔しました。現地の男性が店を任されているようです。お店の雰囲気は、シンプルで素朴なデザインの雑貨屋、という印象でした。
かわいかったのですが、ザ・モロッコな感じを求めていたわたしの好みとは少しイメージが異なり、残念ながらここではお買い上げならず。
※arucoの地図と実際の場所が異なっていたので、行かれる方は気をつけてくださいね。
17:30 セックスアンドザシティ ロケ地訪問
この時の目的は1つ..!映画セックスアンドザシティ2のロケ地を歩く!
私はこのシリーズが好きで、映画のロケ地をこの目で見る!ということもモロッコ旅行の中で、地味に楽しみにしていたのです。
大きな道を歩いて、歩いて...
見えました!!!!キャリーとエイダンが再会した場所!!!!(ビッグより断然エイダン派でした)
キャリーが靴を買った場所はカバン屋さんか何かだったけど、光の差し具合や町の喧騒は(多分)全く同じ(ような感じ)でした!!!
嬉しくて、歩いている写真を何度も旦那に取ってもらうアジア人(=私)。店頭で店番している兄ちゃんの全く興味なさそうな目線がイタイ。。
意外にも、歩いているツーリストもそんなことはつゆ知らずという感じでした。
まぁ、完全にターゲット絞った映画だし、タイトルがタイトルですからね。。
通常スークの天井はゴザを平置きにしたような平らなものなのですが、ロケ地に入った瞬間アーチ状になっているので一発でわかります。
ファンのみなさま、フナ広場から意外とすぐに行けますよ!
18:00 ミントティーグラス探し
モロッコ旅行でどうしても買いたいと思っていたものがあります。
それはミントティーグラス。6つ1セットになっていて、ピンクとかブルーとかのカラフルなボディにゴールドやシルバーでカワイイ模様が描いてあるアレです。
本格的な買い物は最終日にしようと思っていたので、まずは現地のリアルを見たいということで何件か確認して回りました。
提示されるのは1セット200DHとか、150DHとかかなりの強気価格。arucoに書いていた相場は、1セット60DH~。それが基準になってしまっているので、そうそう規格外の額で買う気にはとてもなりません...
ここで、どれくらい安くなるのか店員さんと話して温度感を探ろう!いう卑しい根性が発動。。
とはいえ、若いお兄ちゃんや働き盛りのおじさんの強気な声かけにびびっていたので、話を聞いてくれそうなおじいちゃんのお店に入りました。めっちゃ最低野郎。
私「これいくらですか?」
爺「1セット200DHだよ」
私「これより安くなる?」
爺「いくらだったら買うの?」
私「(これが噂の交渉方法か‼)...50DHで...」
自分が買いたい価格より少し低めの値段を提示して、間に着地させるというセオリー通りに話を進めます。
爺「2つで150DHはどう?」
私「いいねー」
でも今回は、あくまで“実際にどの辺くらいまでなら下がるか”ということが知りたかっただけ。買う心構えはできていません。
ここまでくると、交渉成立と言わんばかりにおじいちゃんが会計に進めようとします。
私「ごめん、今日は無理、明日きます!」
爺「なんでだ!今日買いなさい!」
と腕をつかまれてしばらく引きとめられる始末。
誤り倒してなんとか逃れてきたのですが、おじいちゃんにものすごく申し訳ないことをした気分。。中地半端に声をかけてしまってはお互いよくありませんね。学びました。
ただ、お金が発生するとわかってからのモロッコ人の商魂はすごくたくましかった...
19:00 フナ広場の屋台で夕食
一通りスークを回ってフナ広場に帰還。
そのころには、広場はさっきとは変わった雰囲気を醸していました。現地の人の声かけは5倍くらいに増え、煙とご飯のいい匂いが充満してします。
舐めてました、フナ広場の屋台。
店も人も多くて全員が何かに必死で、言葉にはできないくらいエネルギッシュ。人間の生命とかパワーみたいなのを感じて、無形文化遺産になるのもわかる気がします。
店を探すのも一苦労。屋号はなくすべて番号制で、どのあたりに出ているのかは日によって違います。提供している料理もそんなに変わらないため、店とはまさに出会い。
だから客引きも本当に必死で、目の前にのさばられたり、ひどいときには肩を組まれたりして、なんとか目当ての屋台にたどり着きました。
行ったのは魚介フライの屋台。番号忘れたけど、多分4がついた記憶。
座ったらおもむろにパンを直置きされて、注文したものをワイルドに手で食べていきます。潔癖の人には結構キツイでしょうね。笑
フライ、ナスのペーストで45DHくらい。
雰囲気やカルチャーが衝撃的過ぎてそっちの印象が先行してしまっているけど、味は普通においしかった!
こちらはグリルの屋台。31番です。ソーセージとトマトソースで55DHくらい。
このソーセージがなかなか肉肉しくって、動物食べてます!て気分。
日が暮れ始めた午後8時、フナ広場の夕日。
このお祭りが毎晩深夜1時くらいまで続くのだそうです。本当、モロッコ人のエネルギーには感服。
ちなみに、モロッコはスイーツもおいしいです。こちらはホテルまでの帰り道で買ったアイス。
ここのピスタチオ味にはまってしまいました。アグノウ門通りにあるジェラート屋さんなのですが、帰国日までにもう1回お世話になりました。
なんやかんや21時ごろにリヤドに帰宅。
こんな時間まで大体お店も空いているし、大人も子供も歩いているし、本当にエネルギッシュです。
翌日の新市街散策に備えて、今日も安定のおやすみ!
次のブログでは、一旦スークをはなれ旧市街の史跡めぐりと、新市街まで歩いたときのことをお伝えします▼▼▼