先日行ってきたモロッコ旅行。
結果的には平和で無事帰ってこれたのですが、「それ、ガイドブックに書いとけよ!!!」ってこともしばしば。
ここでは、行ってみて実際に感じた危機感や注意事項を書いていきます。
今後快適な旅行の参考にしていただけると嬉しいです。
モロッコ旅行で気を付けることとは?
まず、モロッコは楽しい国です。
基本的に身の危険などはなかったのですが、文化の違いによるカルチャーショックや、一癖も二癖もあるモロッコ人に対しての警戒と驚きの連続でした。
観光、食事、宿、お金など、シーン別に分けてお伝えします。それではどうぞ。
モロッコ注意事項:観光編
①強引な客引きに注意
代表的なものは、道案内、ガイド、荷物持ち、飲食店などで、後々必ずお金をせびられます。特にフェズやマラケシュでの客引きがひどいです。要らないときははっきり断りましょう。
中には本当に親切で言ってくれている人もいますが、信用していいかどうかは経験で見極めるしかないです。
②写真撮影はチップ制
モロッコでは見ず知らずの人の写真を撮る際、必ず後々チップの話が出てきます。ガイドや寝食を共にした人、仲良くなったり商品を買った店の店主などは別ですが…
フナ広場での大道芸人などが代表的な例ですね。ただし金額は5DH(=60円)~10DH(=120円)と、そこまで高価ではないので、記念に残したいと感じたら、支払ってもいいと個人的には思います。
実際、私も後々見返したら、現地の方の写真がほとんどなく後悔しましたので...
③入場料がガイドブックと異なる
代表的なところでいうと、マラケシュのバディ宮殿やサアード朝の古墳群などです。
地球の歩き方では10DHの表記でしたが、実際は70DHでした。
入口の料金表にもこの価格が掲示されていたため、観光客が増加してきたことに伴う経済効果を狙っての改変かもしれません。
④トイレは基本的に有料
モロッコのトイレは、観光施設やお土産屋問わず、基本的にチップが必要です。
まれにカフェやホテルなど「言わずとも料金を支払うところ」は不要なところもあります。逆に、入口にチップ回収の人が座っている場合は、清掃代として渡しましょう。金額としては2DH(=24円)ほど。小銭がない場合も、良心的なところはおつりをもらえます。
⑤トイレの故障が多い
トイレは多くが水洗ですが、流水システムが壊れているところもあります。
個室に入る前に必ずチェックし、
・ボタンが壊れていないか
・前の人のものがきちんと流れているか
を確認してください。
⑥金曜日は閉まっているお店が多い
イスラム国家であるモロッコでは、安息日である金曜日はお店を開けていないとこもあります。
幸い私は、金曜の行程はカスバ街道をひた走る移動日だったので、影響は特に受けませんでした。
特にスークが栄えるマラケシュやフェズはお店が多いので、旅行計画を立てるときは曜日も検討しながら組んでみてください。
⑦午前中は空いていないお店が多い
モロッコの時間間隔は、基本的にゆっくりです。午前中はほとんどの店が閉まっています。少しずつ開いてくるのは、だいたい11時を過ぎてからと思っておいた方がよさそうです。
モロッコ注意事項:食事編
①お酒は飲めない
正しくは、“公衆の面前で”お酒は飲めない、です。イスラム教の戒律により、お酒は禁止されています。
飲みたい場合は、アルコールサービスのある観光客向けのレストランで飲むか、民間のスーパーで購入してホテルの自室で飲むようにしましょう。
とはいえガイドさん曰く、守っているのは一部の厳格な教徒だけで、飲んでいる国民もたくさんいるとのことですが…
②屋台で注文していない料理が出てくる
これはマラケシュのフナ広場の屋台でのことなのですが…
外国人観光客は、どんどん注文していない料理を出されることが多いようです。後々料金を取られてしまうので、そんなときは遠慮なく要らないことを伝えましょう。
モロッコ注意事項:ホテル・リヤド編
①バスタブは基本ない
今回の旅行で、砂漠のテント除く4つの宿にお世話になりましたが、バスタブがあったのは1軒のみでした。
宿泊のランクが中の上くらいだったので、高級ホテルになるとあるのかもしれません。
②シャワーのお湯はきまぐれ
モロッコの宿では、シャワーの温度感には注意が必要です。
最初の人が使っていた時は順調に出ていたけど、次の人が使う頃には半分水だった、とか。怪しさを感じたら、短時間でさっとすましましょう。
③ところどころ壊れている
・トイレのドアが開きっぱなし
・鍵がなかなか開かない
・ドアノブがひっぱったら取れる
などを経験しました。異文化体験で楽しかったのですが、潔癖症の人にはきついかな?
お金編
①DHは国外持ち出し禁止
モロッコの通貨ディルハムは、国外持ち出し禁止。空港にて、所持していないかのチェックを受けます。現金はここですべて返さないといけないため、それまでに使い切っておくのがベターです。
実際は口頭チェックのみなので、持って出られることが往々にあるらしいですが…
②カサブランカ空港内には店がほとんどない
DHの現金持ち出し禁止とはいえ、最後に余った現金を空港で使いきる計画はあまりお勧めしません。空港内には本当にお店がないんです...
残金を計算しながら、それまでの都市で使い切るようにしてくださいね。
③5DH以下の硬貨を作るのに一苦労
主要な観光地の商品単価は、ほぼ5DHごとで端数が決まっています。
よって、1DH硬貨や2DH硬貨がなかなか作れません。
チップは2DHからですが、必要になったときに「硬貨がない!」ということもしばしば。民間の商店ではお水が3DHからなどで売っているので、早めに見つけておつりをもらい、小さな硬貨を作っておきましょう。
私も初日に荷物持ちに引っかかったときに紙幣しかなく、多めに支払った微妙な経験があります...
④「It's free」は絶対にウソ
「It's free!=無料だよ!」。この言葉が、客引きやいたるところでこの言葉が交わされますが、タダで済むことはまずありえません。出た時点で金銭が発生すると思いましょう。
モロッコ注意事項 まとめ
以上、私が感じた、ガイドブックには決して載っていない現地での注意事項になります。
多くの事項は、現地の文化や国民性だととらえることができたらそれまでなのですが...
やはり悪質な声かけや、不当な金銭の発生には注意をしたいところです。
とはいえ、度を超えた警戒のし過ぎも禁物です。
モロッコの方も根は親切な方ばかりなので、気を付けるポイントさえ守っていたら、楽しく道中過ごせます。
逆にこの文化の違いが、帰国時には大きな思い出になっているはず。
気持ちの締めどころと緩めどころを上手にコントロールして、楽しい旅にしてきてくださいね!