個人的に大好きな画家、クリムト。
今、そんなクリムト関連の展示会が2つも同時に開催されてるらしい...
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■ウィーン・モダン展 ~クリムト、シーレ世紀末への道~(東京・大阪)
■クリムト展 ~ウィーンと日本1900~(東京・名古屋)
こちらを見るべく、改元大型連休を利用して一人東京まで行ってきました。
…むっちゃ混んでました。でも、よかったです!!!
先に行ったのは、ウィーン・モダン展。
クリムトだけに関わらず、18世紀末~20世紀初頭のウィーンを支えたアーティストにまつわる展示です。美術史の勉強をしにいったような気分でした。
今回のブログは、その時の混雑状況や感想レポートです。
ウィーン・モダン展の詳しい内容について
まずは基本的な情報や、混雑状況などをお伝えしていきます。
GWのため混んではいましたが、たくさん知ることがあり、非常に興味深い展示でした!
基本情報
【期間】2019年4月24日(水)~8月5日(月)
【場所】国立新美術館
【チケット】1600円
始めていきました、国立新美術館。
できて10年ちょっとの美術館だったんですね。線×線!近代的ー!
訪れた時間・曜日
【日時】4月末のGW期間中
【時間】10:00ごろ(開館時間とほぼ同時)
【天気】雨...
昔からなんですが、私が東京に行くときって大体天気悪いんですよね...看板を撮った、美術館の前の雰囲気もこの通り。微妙。
今回も安定の東京雨女でした。泣。
来ていた人たち
【年齢層】30代~50代
【男女比】5:5で同じくらいか、4:6でちょっとだけ女性が多い感じ。
ご夫婦がお二人で来ていらした方々が多い印象でした。
歳を重ねても落ち着いて美術館デートするって、なんかいいですね。
気になる混雑状況は?
入場時の混雑状況
若干混んでるな、という印象でした。
10時開館と同時に入れるよう、少し早めに行ったのですが…すでに入り口前には、30人ほどの入場列が出来上がっていました。
チケット購入のスペースは10人弱の人だかりが出来ていましたが、まだすいてる感じ。
私は事前にネットで購入していたので、そのまま入場列に並びました。
ちなみに会場入り口近くに、こんな素敵な演出がありました。
ピアノ?中にクリムトの絵がかいてる。
館内の混雑状況
かなり混んでいます。混雑覚悟。
開場したらどんどん人が入ってくるので、最初の展示スペースに常に人が溜まっていきます。せっかく早く行ったのに、ショック。人気の展示会は時間の早い遅いとか関係ないみたいです。
もうね、展示見るのに列ができてるんです。館内の壁に沿って、1列に来場者がつながっている感じ。
ただ並んでたら絶対に間近でゆっくりみられたし、回転も止まったりはしないので、そんなにストレスなく見れました。(早くはないけど、じりじりと常に動いている感じです)
最後の方はある程度落ち着いて見れたし、人に酔うことはなかったので、「GWやねんからこんなもんよな」という感想で終えることが出来ました。
(あくまでここにおいては。クリムト展の方はもっとすごかったです...)
所要時間
【展示】約2時間
【ショップ】約20分
ただでさえ混んでいるのに加え、私は結構ゆっくり見る派なので、2時間はかかりました。(頭に残るのかはさておき、納得するまでキャプション読もうとする面倒なタイプ)
すいていたり、鑑賞が早い人なら、1.5時間とかもっと早く見終えるかも。でも展示量が多いので、時間に余裕は見ておいた方がいいです。
圧倒の物量!展示内容について
とにかく展示数が多くて見ごたえがりました。絵画のほか、衣装、日用品、家具、模型など...それらを通して、ウィーンの歴史を学ぶ、という感じです。
個人的に印象に残った展示、まとめたらこんな感じです。
近代発展のウィーン関連の展示
1870年代の近代発展の様子の、絵や写真の展示。
この頃って、日本って明治維新直後ですよね??
大河『西郷どん』で、ヨーロッパを視察しに行った瑛太(大久保利通)が、やたら他国の近代見て焦ってたけど、こんなのみたら、そりゃそうなるわな。というほどの文化水準。
ウィーン万博にも参加したのなら、なおさら。って思いながら見てました。
初期のクリムトの作品
彼の有名な作品って、奇抜な色使いや模様、写実的でない世界観のものが多いけど、初期のものはこれがクリムト??ってくらい、他のアーティストとの見分けがつかなかった。
でも初期作品を見れたからこそ、その後のウィーン分離派の話が生きてきました。
ウィーン分離派の作品
「これまでの保守的な価値観ぶっ壊して、新しいアートカルチャー作ろうぜ!」ってクリムトが中心に作ったグループが、ウィーン分離派(と私は理解している)。
ここからの彼の作品は、色・表現ともに今の雰囲気に近くなっていって、「これがなかったら、今私たちが好きなクリムトの作品はなかったのかも...」と思うと、分離派の重要性を感じずにはいられなかった。
そんなクリムトの分離派時代、今回唯一の写真撮影OK作品。
『エミーリエ・フレーゲの肖像』
クリムトの“そういう人”であり、サロンを持つファッションデザイナー。
この時代のファッション画の展示もあったけど、め・ちゃ・く・ちゃ・オシャレ。
キッチュな感じやレトロファッションが好きな方は、ぜひ見てほしい。
ウィーン分離派時代のグラフィック
ポスターや当時の雑誌の展示がたくさんありました。タイポとか空間の抜き方とか、普通の絵画の展示と全然違って面白いです。
特に雑誌は、バランスが必要とされる総合芸術とされていたんだとか。
この辺りから現代カルチャーの種がまかれ始めたんだろうか、って思いながら見てた。
特に印象に残ったのはこんな感じです。
本当に物量が多いから、きっと一人ひとりのフックポイントがあるかと。
ショップ・グッズについて
ノート、食器など、シックでかわいいグッズがいっぱい。雰囲気は、こんな感じ。
トートバッグ、お値段はまさかのフェルメール展超えの5800円。買えるかーい。
この後に行くクリムト展のグッズがかなりかわいいと聞いていたので、「絶対そこでも買ってまうよなぁ...」と思いつつ、ここで購入したのはこちらのみ。
ウィーン・モダン展の図録(小)です。これ、お値段はまさかの1400円(税込)!!
今回とくに情報量が多くて、せっかく来たのに頭に入ってない、なんてことは避けたくて購入。
作品と合わせてサクッと短いテキストでまとめてあって、買ってよかった!!
図録って値段とか置き場所とか文字量とか考えて結局買わないけど、いつもこれくらいだったらいいのになぁ。
補足:大阪開催について
同様の展示が、8月から大阪でもあります。ですが、展示物量は大阪でのほうが少ないとのこと...
東京展:400点(クリムト:47点、シーレ:22点、ココシュカ:17点)
大阪展:330点(クリムト:18点、シーレ:11点、ココシュカ:8点)
ですって...
特にクリムト、なんでこんなに少ないの。ひいき(´・ω・`)?でも観覧料一緒だなんて、ひどい。
いろいろ損している気はしますが、大阪展の方が少しはすいてると思いますし、メインの作品はきっと外れてこないと思います。
関西にお住まいの方はぜひ大阪展でもご覧になってください!
ちなみに私は、今回GWのタイミングだったので東京で見ましたが、何もなければ大阪展で見てる地域の人間です...
ウィーン・モダン展 個人的感想
予習不足でいったウィーン・モダン展。スッカスカの頭に歴史の知識が詰め込まれて帰りました。
感想は、ほぼさっき書いた印象的な展示で感じた事と被っているので、大まかな部分は割愛。
ただこの後、ハシゴでクリムト展にも行きましたが、最初にこちら行っといてよかったです。クリムト本人を取り巻く時代背景や環境などわかって、理解度が上がりました。
その他にも、シーレ、ココシュカといった、それまでの雰囲気と違う絵画を作り上げていった画家たちの作品も見れて、満足。
引き続き、クリムト展に行った際のレポも上げる予定なので、興味のある方はよければ見てくださいなぁ!
~2019年5月6日:追記~
この後、クリムト展の感想アップしました。
よろしければご覧ください。