ここ何度か、社畜時代に言及するようなブログが続いたので、せっかくなのでどんな働き方をしていたか振り返ってみようと思う。
これを読んで、自分の方がマシだと感じられる皆さん。まだまだ下がいました、どうか元気を出す材料にしてください。
これを読んで、この程度で社畜なんて甘いわと感じられる皆さん。頭が上がりません、尊敬します、どうかお身体お大事になさってください。
しんどい、つらいの類はあくまで個人の基準で書かせていただきます、
あしからずお手柔らかにお読みくださいませ。それではどうぞ~。
ワークライフバランスはワーク多めのソフト社畜でした
社畜の定義づけがいまいちよくわからないから何とも言えないけど、私の働き方は一時ニュースになった電通とかに比べたら、全然マシな方だったと思います。
それでも、家族や友人と話していると働き方を心配されることも多かったし、ネットやSNS上の多くの方と比べると、明らかに「ワークライフバランス」のワークしかない毎日が当たり前だったので、「自分の働き方はもしかしたらブラックな部類に入るのかなぁ...」という実感はありました。
なので、ハードな社畜ではなかったにしろ、ソフト社畜だったと言っておきましょう。
ちなみに直近の仕事はバックオフィスでの企画系(既に退職しました)ですが、最も社畜だった時代はその1つ前の営業職の職歴だと自負しているので、今回の内容はその時のものになります。
社畜時代の働き方:ワーク編
そんなソフト社畜だった私、その時の職種は何だったかというと、BtoCで一般のお客様相手にまぁまぁ高額な商材を提案する営業職でした。
あまり詳細を伝えていろいろと特定されてしまうのも何なので、これ以上はあえて書きません。
目標予算無限ループ
他の会社がどうされているかはわかりませんが、私の会社の場合は達成しないといけない予算の種類がとにかく多かった。成約件数を筆頭に、利益発生に向けてのあらゆる行程が数値に落とされ、それらに追われるプレッシャーが半端なかったです。
また年間予算をベースに細かく落とされた日割り予算は、達成できなければ別日に上乗せはもちろん、達成できても次の日またゼロから。。という感じで息つく暇もなく、数値地獄の毎日を送っていたように思います。
しかも、現場の状況完全無視の事業戦略とか予算組みが下りてくるんですよね。踊る大捜査線の名台詞「事件は会議室で~」がこれほどまでに刺さったことはありません。
なので順調に達成できるわけもなく、ツケがどんどん後手に回って、予算の無限ループで万年繁忙期みたいな感じでした、ふぅ。
安定の長時間労働
一般のお客様に活動時間を合わせるためシフト制で、通常の9時出勤の会社よりは少し始業が遅めでした。ですがシフト通りの定時に上がれることは一切なかったですね。
仕事は良くも悪くもお客様に左右されます。作業スケジュール組んでも電話や対応が長引くことはザラ。
基本的に何時に出勤しても、早くても22時までは残ってました。
その後、上司とMTGとかパワープレイとかで、終電近くになることもしばしば。そもそも終業後にMTGすることがおかしい。当時は疑問に思わなかったけど。。
あと、予算行くまでは帰れない的な営業あるある。これ、悪しき習慣。
私はリーダー職の立場でしたが、現場ベタ付きのプレイングマネジャー(というとよく言いすぎですが)みたいな感じで、日中はお客様のほか後輩対応にも時間を持っていかれるため、朝は自主的に早く出勤していたのでシフト無視でした。
毎日13~14時間は会社にいたかなぁ...これぞソフト社畜。
シフト制で連休がとれん!
カレンダー通りの仕事に比べて5連勤が少ないのはありがたいことでしたが、その分連休というものがほぼ全くありませんでした。
2連休なんて月に1回あれば奇跡のレベル。ちなみに休み希望も出せない!(かろうじてお盆と年末年始は数日間の休暇がありました)
何か月も前に上司に泣きついて(半ば「もう限界」と脅迫して笑)、死に物狂いで3連休をもらったことがソフト社畜史上2回ほど。あの時はありがとう、上司。
あとは土日が出勤ゆえ、周りの友人との温度差がどんどん出てきます。
本人に悪意はありませんが、「土日に仕事なんて大変だねー」と、少なからず同情を含んだ一言をかける友人も中にはいました。
いや、何が大変なん?"土日に出勤すること自体"は大変って思ってませんけど。休む日が違うだけですけど。これ、地味に辛かった...
やっぱり世間は圧倒的に土日休みが基準で回ってます。そりゃそうか。
出張命令が前日に飛んでくる、しかも夜20時とかに
数か月に数回のペースで出張があります。毎回ではないですが、その指示が前日に飛んでくることもしばしば。別に行くのはいいけど、今言う~??みたいな。
一番ひどかったのは、休みの日の夜22時に電話がかかってきて、「明日広島行って!!」と言われた時。発狂しそうになりました。忘れもしない、花火大会終わりに彼氏の部屋でのんびりしてたとき。準備と始発のために急いで自分の家帰った。
休日出勤?よろこんでー!
これはもはや普通ですね。理由は、お客様への対応とか数値に関わるもののほか、回りまわったツケとかいろいろ。もちろん業務調整能力が問われるので自業自得の部分もあるかもですが、結局は人の定着率とか数字の取り方とか、企業の体質や文化に起因しているものも大きいと感じてます。
有給休暇?なにそれおいしいの
在籍中1度も使ったことはありません。
体調悪かったらシフト変更で休みを前倒しにして後の休みを「出勤」にする、これで解決。以上。
パワハラ上司との絆...?
運の悪いことに上司がパワハラ気味でした。
カっとなりやすい上そうなると自己を忘れるというか、感情のコントロールが苦手なタイプ。たまたまその上司とは年も近く同じチームの腐れ縁な部分もあったので、私にはいろいろ言いやすかったんでしょうね。言葉、態度、とにかくいろいろサンドバック状態でした。
一度、女子特有の体調不良で遅刻の連絡をしたときに、休むとかありえないという趣旨のことを言われ、必死に出勤したら「なんでいるの?」って言われたとき。嫌いボルテージ最高潮。しばいたろか。
その分お世話にもなっていたので、今では「そんなことあったな」レベルなのですが、意外とこれが精神的に苦痛で当時は相当な悩みでした。
社畜時代の働き方:ライフ編
上記のような感じで働いていたので、私生活も丁寧には暮らせてませんでした。
ワークのためにライフがある、みたいな感じ?その時は意識してなかったけど、仕事のために生活をこなしてたと思います。
帰宅は毎日23時以降
家に帰るのは基本は23時台。
夕食を作るのはしんどいから、休日に作り置きしておいたゴハンを食べてました。
それがない日はコンビニで買って帰りますが、さすがにこの時間からコンビニ飯を食べるのは抵抗があって、せめておにぎり1個とか。こんな食生活あかんよなぁと思いながら。
その後、疲れてベッドに倒れ込んで息抜きにスマホ見てたら25時くらいに寝落ちして(もちろんメイクはそのまま)、次の日シャワー浴びて出勤。
女子力の全くないような生活をしてました。
休日に鳴りやまぬ着信&ライン…
幸い休日出勤のない休日は、それなりに普通に過ごさせてもらってました。
疲れて寝てる日もありましたが、そうでなければ趣味のヨガに行ったり、買い物したり、休みの会うときは彼氏(=現夫)と出かけたり。奇跡的に二人ともシフト制だったからすれ違うことはなかった。
ただし、休日はスマホへの着信が必ずあります。社内メールも常にチェック。
これもシフト制のデメリットで、自分が休みの日は必ず誰かが動いているから。
彼氏と会っているときや、1時間に3回とか着信あった日には萎えます。それでも快く労わってくれた夫よ、ありがとう。そしてすまん。
ソフト社畜のしんどかったこと
いろいろ書いて、大体どれもしんどかったのですが、残業や休日出勤といったハード面と、数字プレッシャーやパワハラといったソフトから面の、両方の絶妙なバランスによってジリジリすり減らされてたように思います。
特に、シフト制の部分は今思うときつかったかも。
もともとその働き方自体には抵抗ありませんでしたが、土日休みが当然の価値観を目の当たりにしたら妬んでしまったり、「週末海外!」みたいな本を見かけたりすると羨ましくなったり、やっぱりシフト制の方が生きづらさみたいなものはあるのかな、と思います。
同時にそういう人たちから生活の恩恵を受けていることもよくわかる。シフト制の仕事の人が少しでも働きやすくなる法律できないだろーか。
振り返りとこれから
社畜時代は確かにしんどかったけど、それで自分の根性とか、働くことに関するメンタルとフィジカル両方が鍛えられて、全く後悔はしていない。
よう頑張ったなー、若いうちに経験しといてよかったなー、ありがとう社畜時代!って感じ。
でも、次に何かするとしたら絶対にもうちょっとプライベートとのバランスがとりやすい仕事にする。絶対に。
よくよく考えたら、社畜時代は毎朝しんどくて、家出る前から「もう帰りたい...」って思いながら生活してました。完全にビョーキ。。
今、社畜&プー太郎の両方を経験して、人間のキャパシティというものを思い知りました。
性分的に仕事は割食うくらい真面目に取り組んでしまうタチを持ってしまっているようで、それを全力でやってプライベートまで器用に充実させるキャパは私にはございません。
ブログをするようになって(もちろん当時の私以上にハードにお仕事されている方も多くいらっしゃいますが)、いろんな方が趣味に時間を割いたり、旅行に行ったり、暮らしを整えたりしているのを見て、自分もそうやっていきたいなぁ、と思います。
明日からまた3連休といわれる暦ですが、
お休みの方、5日間お疲れ様でした。ゆっくり疲れをとって休日満喫してください。
お仕事の方、ありがとう、お陰で日本の土日が回ります。早めに帰って休んでください。
最後に一言。世界は誰かの仕事でできている。
このキャッチコピー考えた人、天才だと思っています。どうか全員が納得した仕事人生を送れますように。