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DINKsの30代OLによるライフスタイルブログ。日々の生活/旅行記/キャリア/カルチャー関連など。元社畜です。

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るろうに剣心最終章The Final|生粋の原作ファンが鑑賞したらめっちゃよかった【感想】

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GWのお休みを利用し、『るろうに剣心最終章 The Final』を鑑賞してきました。

『るろうに剣心』といえば、私が小学生のころリアルタイムでドはまりした数少ないマンガ...!!単行本派でしたが、今でも実家の本棚にあるはず。

実写化されてからも映画は欠かさず見に行っており、今回の人誅編・追憶編も絶対に見ると決めていたもの。

原作ファンにとってマンガ→実写のハードルは必然的に上がります。

個人的にるろ剣の盛り上がりのピークは京都編だと思っていて、今回、特に繊細で大人なこのエピソードが実写化となると正直「どうやろなぁ...」という気持ちが無きにしもあらずだったのですが、、

めっちゃよかった...T^T!!!

いろんな感想ありますが、とにかく頭の中では納まりきらないのでこちらに吐き出させてください。笑

一部ネタバレあります。知りたくない方はスクロールご遠慮くださいm(__)m

待ちに待った1年越しの公開

まずは、新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年公開中止になった作品を無事に見ることができたことに感謝します。

もちろん、待機期間中も伊勢谷氏の件や最中の3度目の緊急事態宣言などもあり、何度も公開すべきか否かが危ぶまれた作品だったと思う。

特にコロナの件はセンシティブな問題だったと思うけど、WITHコロナが進む中で映画館は比較的感染リスクが少ないということも徐々にわかってき、個々のマナーと責任が問われるもののこうして作品を楽しめるようになったことが、本当によかったです。

原作ファン(にわか)とはいえ最後に読んだのは確か約20年前であり、話の細かいところまでは正直覚えておりません。。

キャラの改変や脚本の変更など大いにありましたが、記憶があいまいな状態の頭で見ることで、余計に新鮮に楽しめる作品でした。

そのため話の筋よりは、ビジュアルとしてわかりやすい「キャライメージに相違はないか」という部分に重きが置かれた見方になってしまったけれど、さすが「ジャンプ実写化史上最高の出来」と言われるるろ剣シリーズ。

それぞれの役者さんが、とーっってもよかったです!!

佐藤健はもはや人間ではない

るろ剣実写化成功の立役者は、何と言っても佐藤健あってこそだと思う!

原作然り、人間離れした技とか動きのオンパレードなのだけれど、正直これを下手な演出でかましていたら絶対シラけてサムイことになっていたに違いない。

それを身一つで極限まで忠実にやってくれるんだから、もう佐藤健様さまですTT

特にるろ剣の場合は手の平から光線が出たり身体が伸びたりするSF的要素がないから(笑)、人の身体能力だけで完結する分リアルで、まだ実写がしやすかったのかもしれない。

それでも絵でしかなかったマンガの戦闘シーンを、現実にはこんな感じだったのかな...と限りなくイコールに近い状態にしてくれるので、本当に「剣心」のリアルが体現されているような気がします。

九頭龍閃と天翔龍閃は実際だとあんな感じか...!というのも再現。感動。

劇中何度もある戦場猛ダッシュや壁面走りのシーンはもはや人間業ではありません。

佐藤健、剣心を演じてくれて本当にありがとう...TT

 

真剣佑の縁が想像以上に良い!

新田真剣佑の縁。これが今回の作品で一番度肝抜かれた配役だったかもしれない。。もちろんいい意味で!!

この件に関しては個人的な感情の話になるのですが、、

京都編が公開されていたころさらに続編のことを妄想してた私は、縁=三浦春馬の一択しかなかった。

縁の繊細かつクレイジーなエネルギーに溢れる内面と、細面で影のある外見が、三浦春馬のもつ雰囲気と絶対に合うと思っていたから。で、巴役は多部ちゃん。多部ちゃんなら巴さんの幸薄感と和風美人な装いが絶対に似合うと思ってた。

何かと共演歴の多い二人が今度は姉弟役で、春馬くんが多部ちゃんに対してものすごく大きな執着と情を抱えている!というのがぜひ見たかった。

縁=真剣佑という配役を聞いた当時、彼に対して持つイメージは正直「イケメン若手俳優枠」というくらいのものだったし、まっけん縁のビジュアルが解禁された時もどちらかというと"顔のパーツがかわいらしいタイプの美形"という印象で、原作とはちょっと違うんじゃないかな、、と半信半疑だったのですが。。

映画を見て、そんな印象は微塵に砕かれました。

もうね、あれは真剣佑じゃない。縁。

「真剣佑が演じている縁」じゃなくて、スクリーン中の縁は本物の縁でした。

長年、縁=三浦春馬で脳内イメージが完成されていたせいか、真剣佑が春馬くんに見えてきて、声も春馬くんの声に聞こえてきて、一人号泣。

私の場合そういったフィルタがかかっているから話が盛られ気味かもしれないけれど、同じく原作ファンの夫から見ても、「あれは真剣佑のための映画だった」と言わしめるほど縁だった縁。もとい真剣佑。

昨年残念なニュースもあった中で余計に、縁=三浦春馬という行き場のなかった気持ちを、見事に成仏させてくれたまっけん縁。

本当に本当に本当に、感謝です...TT

神木くんのサプライズはずる過ぎる...!

佐藤健の剣心、真剣佑の縁と同じくらい、ハマり役だと思っているのが、京都編の見せ場の1人でもある神木隆之介くんの瀬田宗次郎。

これも完全なる個人談ですが、実写化される前から「宗次郎は絶対に神木君にやってほしい」と思っていた納得の配役。

本人も自覚をしていて京都編の実写が決定する前から技の練習や大友監督に直談判をしてくれたらしく、個人的に意思が通じたようで思い入れありありです。笑

その宗次郎が、今回剣心と共闘という形でサプライズ出演。

宗次郎って原作でも絶対に極悪だけで片付けるにはいかない役で、対剣心の敗北後も新たな人生の始まりを予感させるような描写だったので、原作とは異なる形とはいえ「宗次郎のその後」が見れたことがとってもよかった。

ちなみに北海道編では味方になってるらしい...(私は読んでませんが)

完全に原作無視の脚本なので下手したら大ブーイングの可能性もあるものの、素直に「よかった」と思えるのは、京都編で神木くんが文句なしの宗次郎をやり切ってくれたからだと思う。

とにかく神木宗次郎は何回見ても安心感しかないので、今回剣心と宗次郎の緋色×藍のビジュアル的にも美しいツーショットが見られて劇中一番テンションが上がりました。

神木くん、宗次郎を愛してくれてありがとうTT

 

その他、キャストに関するひきこもごも

他の所もキャストに関する感想ばかりになるのですが、、

まず伊勢谷友介の蒼紫さま。

ビジュアルだけでいうと作中一番なんじゃないかっていうくらいの再現度でした。外見ももちろん、何も話さなくてもにじみ出る凄みと落ち着きみたいな。

あんなにかっこよくて冷静で先読みできる頭がいたらそりゃ操ちゃんも惚れるわ。出番は少なかったけれど、圧巻の存在感でした。それだけに逮捕が残念TT

で、その蒼紫さまと一緒の、操ちゃんを演じる土屋太鳳ちゃん。

原作の操ちゃんにはガサツなイメージがあるので、京都編の時から太鳳ちゃんの操ちゃんがお上品すぎて違和感が正直なくもないんだけど。。

それを覆すくらい、太鳳ちゃんのアクションはキレキレです。生身のアクション女優というのを今まであまり見てこなかったということもあり、感じていた違和感は素直に「すごい」という気持ちにかき消されました。太鳳ちゃんありがとうTT

そして悪い意味で印象的な役柄、剣心一派の主要キャラである左之助。。

これは演じている青木崇高さんは決して悪くない。本当はもっとかっこいいはずなのに、なんで映画ではこんなにザコな扱いになるのか。

原作では左之助なりにも色々とドラマがあって、素手でタイマン張らせたらなんやかんや負けないくらいのイケてるキャラなのに、映画やと毎回血まみれのボコボコにされて無駄に吠えて終わりという扱いが非常に残念TT

原作ファンとしても満足のいく実写化とはいえ、ここだけは納得いかない。。

もっと左之助にかっこいい見せ場を作ってやってほしいTT

キャラと演者が見事にマッチしたエンターテイメント

映画化にあたってストーリーが多少いじられていることに対して違和感を持つ人もいるかもしれない。

でも先述のように、長年作品から遠ざかって話の詳細が曖昧になりつつある私にとってはそこはあまり気になりませんでした。

それ以上に、キャスティングの当たりや俳優さんの役を作り込んでくださった結果が全面に出すぎていて、エンターテイメントとしてとーっても楽しめる作品でした!

ここまで役に寄せてくれるなんて、原作ファンとして本望です。

何度も言うけど、まっけんの縁が本当によかった。。

コロナで公開延期を挟んだということもあり、映画に込められていたエネルギーがやっと放出されたと思うと、グッとくるものがありますね;;

大事な時に東京・大阪といった都市部での映画館が閉鎖されてまた逆境みたいなものを感じるけど、見た人による素晴らしかったという声が、大きく広がってほしいと思います。

6月のラストも、無事見届けるぞ!