みなさんお元気でしょうか。急に熱くなりましたね。。
最近ブログの頻度が滞りがちですが私は生きています。
4月~5月にかけて、ちょこちょこと好きなアーティストの作品展が開催されたので行ってきました!
◆ヨシダナギ展@阪急うめだギャラリー:世界の少数民族を主な被写体とした写真家
◆安野モヨコ展@阪急うめだギャラリー:『働きマン』『ハッピーマニア』の漫画家
◆佐藤健寿展@西宮市大谷記念美術館:『奇界遺産』や『TRANSIT』の写真家
ブログではゴッホ展や〇〇美術館展...のような世界的巨匠の美術展レポートが多かったですが、こういった現在のカルチャーシーンをのぞける展示会も大好きなんです。
普段から活躍を知る方なのでより身近に感じられるほか、入場料も良心的なものが多いのもよい。笑(巨匠の美術展の値段で2回くらい行ける)
今回は3件とも前々から好きな方々の作品展だったので、見る気持ちにも感情がこもってしまいました。
結論、どの作品展もとてもよかった!!!
少し時間が経過しているものもありますが、この思いを忘れないうちに残しておきたいと思います◎
ヨシダナギ写真展|DRAG QWEEN
大好きなヨシダナギさんの写真展が大阪に!
数年前、東京にクリムト展に赴いた際、たまたま渋谷西武でやっていた写真展を見てからというもの、またいつかお邪魔したいなぁと思っていました。近くに来てくれて嬉しい!
ナギさんと言えば世界の少数民族が有名ですが、近年のテーマは「ドラァグクイーン」なのだそうです。
被写体は違えど、戦隊もののような構図や鮮やかな色彩はやっぱりヨシダナギという感じで、写真というよりは1つの芸術作品を見ているようでめちゃくちゃ楽しかった。もちろん加工はされていると思うけど、どうやるんだろな。私には無理だぜ。
各キャプションが独特の文脈で面白いのも、ヨシダナギ展の魅力。個人的には「実はアフリカ出身のドラァグクイーンが"ナギにはシンパシーを感じる"と言っていたらしい」というエピソードがお気に入り。
結局のところ「独自のものを持っている人ってかっこいい」というのが被写体に通ずることなんだそうだけれど、私のなかでのヨシダナギの代名詞はやっぱり"少数民族"。
またいつかそんな新作を見てみたいと思うし、そうでないとしても次はどんな「かっこいい人たち」が出てくるのか楽しみ。
これからも定期的に写真展がないかマメにチェックしてみたいと思う!
安野モヨコ展|ANNORMAL
安野さん、学生時代から大好きな漫画家さんです。。
就活で死にそうな時には『働きマン』に憧れをもらい、その後就職して社会に揉まれる日々には『ハッピーマニア』で元気と笑いをチャージ。美容迷子になった時には『美人画報』で美意識のモチベーションを上げる。。
というように、私の20代~の節々に安野さんの作品があったとっても過言ではありません;;
今までの作品の原画やイラストが惜しみなく展示されていて、めっちゃ見ごたえがあった。なんかもうマンガ読みに行った気分です。笑
▲『ハッピーマニア』より。安野さんのユーモアセンスよ。
▲『働きマン』より。営業の苦労が報われた1シーン。世界は誰かの仕事で出来ているのだ。
安野さんの作品はどれも夢物語の要素は皆無で、『働きマン』『さくらん』『脂肪という名の服を着て』などがっつり人間世界のリアルとか卑しい部分をストレートに映してくれているからこんなにも惹き込まれたんだろうな、と実感。
漫画家さんなんだけれども、エッセイを出される文才や着物をはじめとした"日本の服飾"を表す1枚絵も描ける、文化人としての要素が強い方なんだろうなぁと思う。100年後くらいに日本史の教科書の文化史のページとかに、この方の名前が載ってほしい。笑
あらためて、なぜ安野さんに惹かれたのかがよく分かったような作品展でした。
ちなみに大阪では同時期に庵野秀明展が開催(@あべのハルカス)。ご夫婦ですごい。
佐藤健寿展|奇界/世界
『奇界遺産』でおなじみフォトグラファーの佐藤健寿さん...!!
ここ数年でいった美術展・写真展の中でいっっっちばんよかったです!!!!!※残念ながら撮影NGだったので写真はナシで;;
佐藤さんといえば世界の一風変わった風景やオカルト的な要素を含んだ写真が有名。今回の写真展では作品の1つ1つ全部にその説明が書かれてあるんです。
結局は一般的に「おかしい」と思うものであっても、突き詰めるとその土地の歴史や自然(気候や地形など)が関わっているもの。
そういう部分を知ると、地球って、世界って、おもしろいなと思わずにはいられない。
ちなみに自慢じゃないが、わたくし世界遺産検定2級。その勉強過程で世界地図はほぼマスター。(※カリブ海とかの小さな島国除く。あの辺はわからんわい)
それで導入がしやすかったのか、キャプションの理解度がほかの作品展と違いました。帰宅しても夫に作品の詳細を自信をもって説明することができたほど。
まさに、「わかるって楽しい!」。いやぁ、もうなんか、楽しみながら文化人類学の勉強が出来た気分!!
気づいたら3時間弱も堪能してしまったよ。。
余談ですが、子供の時の家族旅行の際、宿のこういう鍵を持たせてもらえるのがすごくうれしかったんです。
感動冷めやらず、自分土産にキーホルダーを買ってしまった...これで1600円は高いと思うものの、行った記念を残したいと思い珍しく値段気にせず即決。プライスレス。
さらには公式図録を買おうと思ったものの、小さすぎて写真の魅力が伝わらなかったので、ついには以前から気になっていたこれを買ってしまった。。
重いしデカいし、シリーズものだ(から集めざるを得ない)し、絶対に手は出すまいと思っていたのに。いずれはうちにくる運命だったということか。。
でも、それくらい素晴らしい作品展でした。本当にいってよかったTT
総括
約1か月の間に3つを鑑賞...という、珍しく密なカルチャー体験。
そのどれもが好きな方のものだったので、軽く運命感じた作品展群だったよ。笑
何度も言うけど、佐藤健寿展は本当に素晴らしかった。。
実は夫と一緒に行く予定だったんだけど、日が合わずおひとり様来訪だったのだ。この感動を共有できず残念。。基本的に美術展巡りは個人的な趣味ではある中、「一緒に見たかった」とここまで思う作品展は初めてでした。
6月5日までやっているそうなので、お近くの方はぜひ行ってみてくださいな。
今回の作品展はどれも「関西 美術展」とかの検索に出てこなくてどうやって知ったのか思い出せない。でも本当に行けてよかったと思うものばかりでした。
やっぱり情報は取りに行かないとダメだな。あー、楽しかった!!!!