サツキログ

DINKsの30代OLによるライフスタイルブログ。日々の生活/旅行記/キャリア/カルチャー関連など。元社畜です。

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尾道旅行備忘録【2022.Feb】vol.2

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先日、一筋の気分転換に訪れた尾道旅行の備忘録です。

前回のはこちらから▼▼▼

www.satsukilog.com

2日目行程

朝の商店街散策

朝7時起床。

ホテルの目の前は尾道水道が広がっており、終日凪が続いているような水面が美しい。

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事前に尾道にはカフェやパン屋さんが多いと聞き、あえて朝食ナシのホテルだったため、8時ごろから商店街付近の散策に。

早朝の商店街はがらんとしており、人も歩いておらず少し寂しい。

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ちなみに商店街にはガイドブックにも出てくるような建物やお店もたくさんある。下の「大和湯」も銭湯をリノベした中華料理店だということで有名。

商店街には「パン屋航路」という人気のパン屋さんがあり、こちらのパンを朝食にするつもりだったのですが、この日はあいにくの定休日とのこと...TT

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余談ですが、私は今でこそ土日休みなものの、割と長いことシフト制であり、同じく(今も)シフト制の夫と出かける時は必然的に平日が多かった。そのため「行きたかったお店が定休日...」という事態には慣れたもの。(私はこの日は有給でした)

そのため今回も「まぁそういうタイミングか」と、あっさり受け入れて次のパン屋へ。

パンのなる木&尾道市庁舎

「パンのなる木」というパン屋さんが開いていたので、朝食はこちらのパンに。

いくつかパンを購入した後、道中のコンビニでコーヒーを買って尾道市庁舎へ。

なんで尾道市庁舎かっていうと。。こちらの施設、眺めのいい屋上の展望デッキが一般開放されているから。

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尾道市庁舎は2020年に新設されたらしく、行政の役割を担うと同時に、市民の憩いの場や観光拠点となることを意図されているらしいです。新たなハコモノに次々と税金を投与する(=うちの自治体)より、役所=拠点、となって地方創生する姿勢の方がよっぽど合理的かつ民に寄り添ったいいモデルだな、と思ったよ。

とりあえずめちゃくちゃ寒かったのでデッキで...という訳にはいかなかったけど、室内にちょっとしたベンチも設置されていたので、そこでサクッと朝食。

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夫のは瀬戸内レモンのパンで、私はソーセージのパン。ソーセージにチーズが入っていて、めちゃくちゃ美味だった!また食べたい!

千光寺&千光寺公園周辺

その後、千光寺に向けた散策に。

坂沿いにはリノベーションされた物件や空き家が点在しているというので、今回の旅行はほぼこれがメインといってもいい。

人が住んでいそうなお家やゲストハウスもあれば、かなり年季の入った空家と思しきお家もチラホラ。。

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―気密性・断熱性考えたら冬はかなり寒いだろうなぁTT(←かわいげない)

―これはリノベもかなり手がかかりそうだなぁ...!

―この地形に一体どうやって建てたんだろう(資材運びも大変だ...)

―これらはもはや住居用というか商業用にシフトされているのではなかろうか...

といった感想が、出ては消え、出ては消え。。

とそんなことを思いながら、山頂の千光寺に到着。せっかくきたので、本堂にご挨拶をさせていただき、境内を散策。尾道の箱庭のような風景がキレイでした。

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千光寺公園の展望台にも行きたかったのだけれど、あいにく工事中で区間閉鎖...ほら、やっぱり私達もってるわTT

猫の細道&ネコノテパン工場

千光寺の近くには「猫の細道」という、野良猫がたくさん出没する小径があるらしい。

ということで、猫はんに会いに歩いてみることに。

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寒い時期だったからか、歩くたびに遭遇!とはならなかったけど、目を凝らしたらそこかしこにいるお猫はん。

近づいたら逃げる子。警戒心なく触らせてくれる子。次から次へと新しい歩行者の所に行く人たらしな子。ほわほわしててどの子もかわいかったー。

そこから少し歩き、行きたかった「ネコノテパン工場」というパン屋さんに。

こちらのパン屋さん、とても変わった作りをされている。

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外見はしっかり、空家をリノベーションされたつくりなのだけれど、店内はわずか1畳くらいで、半畳ほどのスペースにパンを陳列されているというこじんまりぶり!

店員さんとも小窓のようなところからやり取りして...という超超コンパクトなお店でした。

パンも通常サイズより少し小さくて食べやすい感じ。帰りの車のおやつ用に数点購入!

なんというか、間取りも工夫ありきだな。。

尾道ラーメン(2回目)

お昼ごはんは夫が定食屋さんに目星をつけていたものの、あいにく定休日。やっぱりな…TT

という訳で、別の店にて2度目のラーメン。どんな時でも構わず空いているラーメン屋は味方。

せっかくなので昨日とは違う味噌味をいただき、変わらず美味でしたー◎

ちなみにたまたまなのですが、いいなと思うお店が蔓防やら定休日やらでことごとくしまっていたところ、どれも同じオーナーが経営されているものでした。

今度はいけたらいいな。

f:id:stk5:20220227220501j:plain夫が行きたかった居酒屋さん。年季の入ったビルが渋い...

ONOMICHI U2

尾道旅行もそろそろ終盤に入り、お土産探しに。

こちらのONOMICHI U2は、もともと海運倉庫だったところをリノベーションしたもの。ホテルを始めカフェやギャラリーなどが入った複合施設だそうです。

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倉庫のリノベってのも、解放感があってよい!

小さなお土産屋さんも併設されており、そこで購入しようとは思っていたのですが...

高いTTすごいおしゃれなんだけど、いちいち高いTT

たしかにハーブティーとかレモンシロップとか野菜のピクルスとかどれもハイセンスなんだが、私のような庶民にはもっと遠慮なくガバガバ使えるようなものがよいのだよ。

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というわけで、駅前の福屋の地下にちょうどいいお土産屋さんがあったので、そこでドレッシングやら鍋の素やら夫用の職場用のばらまきお菓子やら、いろいろ買いましたとさ。

ちなみに、「おやつとやまねこ」というお店でプリンを買って帰りたかったのですが、こちらも定休日。前日に買っとけばよかった。。レモンシロッププリン、食べたかったなぁTT

USHIO CHOCOLATL

最後に、尾道の向かいにある、その通り「向島」まで少しドライブ。

尾道の穏やかな景観と凪の海は、至近距離にこの島があってこそのものだと思っている。

島内に「USHIO CHOCOLATL」というチョコレート工場があるので、そこに行ってみる。

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こちらもリノベーションとは少し違いますが、昔何かの研究所だった建物跡地を利用して営業をされているそうです。販売されているチョコレートのパッケージがめっちゃ可愛くて、せっかくなので寄ってみたかったんだよなぁ。

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ちょうど2月ということで、チョコレートをいくつか夫におごりでプレゼント。

個性的なアートが飾ってあったり、内装も面白かったよ。いただいたホットチョコレートも美味でした。

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席から見えた愛媛側の瀬戸内の海もとてもきれいでした。

おまけ:里庄町周辺

ここからは帰り道に入るわけですが、道中、夫に交渉して風君の故郷である里庄町を通って帰ることに。

夫「いいけど、何しに行くん?」

私「空気を吸いに」

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いい年こいて恥ずかしげもなくミーハー丸出しなことをやっているが、道を走るのみで地元住民の方には一切迷惑をかけていないので許してほしい。

里庄町、とっても空が広くて穏やかなところでした。

尾道旅行総括

"家"と"暮らし"を感じる。という目的のもと、2日間の尾道旅行を通して感じた事。

・どんな建物も工夫次第

・ある程度の駅への出やすさは大事

・全く知らぬ土地から移住した人に比べたら、私の状況なんてぬるい方

まずは、建物について。

尾道には個性的だったり年季の入った物件がたくさんあったけれど、どこも形や構造を上手く使ってリノベーションされている所が多い。

やりようによってはいろんな可能性があるってこともわかったし、逆に今までの文化を活かして新旧融合したものを残せるのは、新品とはまた違う良さだなぁ、と。

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そして、利便性について。

移住イコール農村で暮らそう、みたいなイメージがあるけど、尾道はコンパクトで比較的駅にも行きやすい。移住先として人気なのも、最低限の公共の交通便も持ち合わせているからなのでは。

なんだかんだ結局、町×田舎のちょうどいいバランスが取れているのが暮らしやすいのかも。

最後に、転機に関わるスタンスについて。

この場所に来ている人は、きっと全く異なる土地からきていたり、何か新しい事に挑戦する人だったり。とにかくゼロからスタートしに来ている人が多いはず。

それでいうと、私は今住んでいるエリアで「住まいをどうするか」と検討している分、最低限のベースは出来ている。

そんなことを考えたら、私の迷いなんてなんてしょぼいんだ、と、よくわからないけどちょっと勇気が出たような気がする。

そして、"ちょうどよさ"を求めて

印象的だったのは、尾道で感じたことを心にもって、帰り道の大阪に差しかかった時の「帰ってきた」感。

淀川が見えて梅田の高層ビル群を抜け、淀屋橋の川を渡って大阪城の景色を順番に見ていた時、ものすごい安心したんですよね。

なんだかんだ、シカ県民だけど学生時代から染みついた大阪の文化的・経済的な帰属意識みたいなものは出来上がってるんだと思った。そしてそれは、100%その都市の人間でないからこそいい距離感を保てているんだとも。きっとずっと都市部に住んでる人だったら、別の場所に何かを求めたりすることもあるかもしれないし。

先ほどの「利便性」に絡めると、今住んでいるエリアは町×田舎のバランスがうまい事とれているんではないか。つまりは場所は違えど、尾道みたいな立ち位置に近いんじゃないのかな(海はないけど)。

...って結局利便性が最後まで出てきたところで、全く状況解決できてへんやん。って感じなのですが。

とりあえずこの旅行を通して、自分の中の価値観の整理や今の居住地の良さにも改めて気づくことが出来たような気がします。

もうすこし粘って、時に妥協もしつつ、自分にとっての「ちょうどよさ」を探してみようと思いました。

そして、車で4時間と意外といける距離にあった尾道!

今まで遠いと思ってたけど、全然そうでもないなぁ!

唯一、「食」だけは不完全燃焼。旅の目的とは別でとても気に入った町だったので、いつかまたご飯のリベンジに訪れたいと思います!