ブログでも何度か受験報告をしていた、世界遺産検定の2級を受けてきました!
各国カルチャーや地理が好きで、ずっと興味のあったこの資格。どうせならただ合格したという「結果」ではなく、きちんと精通しているという「知識」がほしく、勉強すること数か月。。
試験翌日に発表された公式解答の自己採点では、なんと満点。マークミスしてないといいな...
7月開催の駆け込み受験も考えましたが、9月まで伸ばして勉強した甲斐がありました。笑
今日は、そんな勉強をする中での所感や抑えるべきポイント、効果を感じられた勉強方法などを書いたブログです。
ちなみに、合格だけでいうと1か月もあれば十分だと思います。【合格するver.】⇒【高得点狙うver.】と目的別に書ければと思うので、これから受験を検討されている方はよければ参考にしてみてくださいな。
~追記:2020.10月某日~
合格証も発送され、無事100点満点で合格できてました!
いつもより易しめの試験だったのか、コロナ禍で勉強に費やせた人が多かったのか、認定率は例年より高めです。
いずれにせよ、よかったです^^
- はじめに:世界遺産検定2級ってこんな資格!
- 大前提:出題範囲の把握=合格への近道
- 1.合格するための勉強方法と勉強時間
- 2.高得点を取るための勉強方法と勉強時間
- これは押さえるべき!と感じたポイント
- おまけ:補足でつかった本、アプリなど
- まとめ:自分の目標に合わせて勉強すること!
はじめに:世界遺産検定2級ってこんな資格!
まず、世界遺産検定の定義はコチラ。
世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。
(世界遺産検定公式サイトより引用)
2級に出てくるのは日本の遺産全23件と、海外の主要な遺産300件(2020年9月現在の合計数は1121件)。最難関と言われている1級への登竜門であり、3・4級を飛ばしていきなりこの級からチャレンジする方も社会人には少なくないそうです。
民間の、さらには趣味に近い資格なので仕事でアピールできるかというと業界は限られますが、旅行や歴史地理が好きなら勉強して損はないと思います。何しろ楽しいので。
ちなみに私が世界遺産検定を受けた動機は、興味のあることに対する知識の拡大と、客観的なその証明がほしかったから。「いくら世界の国々に興味があると言っていても、海外旅行経験も浅い私なんかが知ったかぶりをかましているみたいでカッコ悪いな」と思ったからです。笑
大前提:出題範囲の把握=合格への近道
出題範囲の広い分野を押さえていれば、合格自体は難しいことではないなと感じました。2級の問題数は60問で100点満点。合格ラインは60点。出題配分は下記です。
- 世界遺産の基礎知識:20%
- 日本の遺産:25%
- 世界の自然遺産:10%
- 世界の文化遺産:35%
- その他(危機遺産、無形文化遺産、時事問題etc...):10%
つまりは「世界遺産の基礎知識」と23件の「日本の遺産」を押さえていれば、それだけで得点の45%を稼げます。
世界の遺産は300件ありますから、むやみにこの件数を覚えるより、基礎知識と日本の遺産を覚える方が労力はかからないし効率がいいです。海外の遺産は、特に興味のあるところや過去問で覚えたところを確実に抑えてギリギリ60%に滑り込むことができれば、もう合格です。
ちなみに基礎知識とは、世界遺産が誕生するまでの流れや、世界遺産条約に関する云々です。
1.合格するための勉強方法と勉強時間
合格するため、つまりは基礎知識と日本の遺産+世界の遺産少しを覚えるのにちょうどいいと思った勉強方法はこちら。勉強時間は、1か月ほど見ておけばいいと思います。
①わからなくてもいから、まずは過去問1冊分を解く
②問題の回答が載っているテキスト箇所を確認する
③その個所にマーカーを引いて読み込む(基礎知識/日本の遺産/世界の遺産)
④基礎知識の要点を把握する
⑤日本の遺産の要点を把握する
後々メルカリなどでテキスト出品されたい方、③はお任せします。笑
【①~③について】
まず過去問を解いて撃沈します。おそらく、初見のワードやよくわからない言葉がたくさん出てくるはずです。そしてテキストを読んで、その意味を理解していきます。実際に問題文や答えになった部分はマーカーを引きつつ、ぼんやりとでいいので覚える。(この時テキスト内の太字・赤字も覚えるのが良い)
そして、知識定着のために繰り返し過去問を解く(←コレ大事)。世界の遺産に関しても300件はありますが、結局は出てきやすい遺産の顔ぶれは基本変わらないように感じました。そのため、過去問の遺産を完璧に抑えるだけでも大丈夫なのではないでしょうか。
ちなみによく出てくると感じたのが、「カムチャッカ火山群(ロシア)」、「ハニ族の棚田群(中国)」、「石窟庵と仏国寺(韓国)」です。
テキストから先に読まなくて大丈夫なのか?という意見もあるかと思いますが、私は断然「先に問題集から」派でした。実際には、内心「はぁ?知らん」と何度突っ込んだかはわかりませんが、重要ワードが先にわかるので、後々テキストを読むときに効率がいいんです。それに、一度はボロボロに間違って痛い目を見た方が、インパクトに残って覚えやすかったんですよね。
【④~⑤について】
もし過去問だけで覚えられているか不安!という場合、自分なりにノートなどにまとめて要点を把握しておければいいと思います。簡単で構いません。私の場合、目視だけで覚えらえているのか不安が残った個所は、ノートに書いて覚えました。
シンプルに合格を狙うのなら、この勉強方法だけで十分やっていけるように感じました。実際に私も上記の勉強で進めたのは、1日5時間ほどの時間を土日に8日ほど。ちょうど、1か月でいけますね。笑
2.高得点を取るための勉強方法と勉強時間
さて、高得点を取るには、基本知識と日本の遺産に加え、世界の遺産をできるだけ多く覚える必要があります。2~3か月かけて、無理なく覚えていくのがいいかと思います。
①テキスト上の興味のある遺産から読み進める
②1つの遺産につき、マーカーで要点をおさえる(赤字・太字含む)
③覚えたと感じる遺産にはしるしをつける
これを繰り返すことで、少しづつ覚えられるようになりました。ポイントは、「自分の好きな遺産や覚えやすそうな遺産から読み進める」ということです。
私は毎晩寝る前に30分ほど時間をとり、面白そうな遺産から順に読み進め、覚えた遺産にはシールを張ってゲーム感覚で楽しんでしました。
毎日テキストを手に取って流し読みすることで、苦手な遺産もだんだん頭に入ってくるし、万が一覚えた遺産を忘れそうになってもすぐに見返せるので、このルーティンは非常に効果的だったように思います。実際にかけた時間は、約3か月。1日3~4件ペースで覚えていきました。
テキストをキレイにしたまま覚えるなんて、そんな器用なことできましぇん。。
私は両極端なので、全件の理解を目標にしていましたが、正直なところ全部は覚えなくていいと思います。 試験において、ワードがわからなくても知っている知識からの消去法で回答を選べることが世界遺産検定にはよくあるように感じました。
スピード重視の方は私のようなゆるい勉強法はかなり効率が悪いと思うので、あまり真似なさらないでくださいね。笑
これは押さえるべき!と感じたポイント
上記とは別に、抑えるべきと感じたポイントを少し。
・世界遺産の登録基準→よく出ます。そもそも、これがわからないと登録の際に何が評価されたのかがわからず、勉強し辛いです。
・各遺産と関連する民族→よく出ます
・各遺産と関連する建築様式、装飾様式→よく出ます
・各遺産と関連する人物→よく出ます。特に建築家関連。
・今年&来年の世界遺産委員会開催国→必ず出ます。
開催国は日本から推薦される遺産(プラスその特徴)と一緒に覚えるのが◎
先述のように、基礎知識と日本の遺産を押さえていれば合格も近いのですが、より高得点を目指そうと思ったら上記も合わせて覚えるのがおすすめです。
おまけ:補足でつかった本、アプリなど
これは完全に私の趣味の問題ですが、世界遺産検定の補足教材として役に立ったものを紹介します。あくまで参考までに。
・世界地図パズルアプリ
マニアックな地域や、決してメジャーではない地域の遺産も出てくるのが世界遺産検定。。ある程度地図上の場所を理解していないとお話になりません。私は欧州の細々した国々あたりの地理がてんでダメだったので、まずはスマホのゲームアプリで場所を覚えました。
・『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』
検定関係なく、趣味で買ったこちらの本が役に立ちました。世界遺産検定は歴史も絡んできます。一応高校で世界史は習いましたが、もうぐちゃぐちゃで。。この本では世界の流れが地域別にきれいに整理されてあるので、特に欧州の歴史の整理ができました。
・『今、行きたい!世界の絶景大辞典1000』
タイトル通り、世界の絶景がまとめられている本です。前に趣味で購入したもの。海外の遺産を覚える中で、行き詰ったらこちらも活用しました。公式テキストを読んだだけだと、イメージが湧かない。。そんな時、この本でビジュアルの切り口から頭に入れ、再度テキストを読んで覚えるようにしました。気分転換にもなり、よかったです。
同様に、公式テキストには写真が載っておらず覚えづらい遺産も多々あります。そんな時は、ネット検索などで視覚から頭に入れることを強くおすすめします。
まとめ:自分の目標に合わせて勉強すること!
以上、世界遺産検定2級を勉強する中で感じたおすすめの勉強方法やポイントでした。
とりあえず合格するなら、基礎知識&日本の遺産を確実に覚え、過去問で知識を定着させること。
高得点を目指すなら、流し読みをルーティン化し興味のある遺産から徐々に覚えること。
実際に私の場合、本番3か月前からテキストを徐々に読み始めることで300件の知識を頭に入れつつ、その期間内の土日を約5時間×8日ほど使って過去問やノートのまとめで合格ラインを確実に抑える勉強を同時並行した、という感じでした。
何度も言いますが、かなりゆるく自分のペースでやっていたので、「とにかく合格!」「最短で効率よく!」という方には向かない方法かもしれません。ですが、仮にもこれで高得点をとれたので「自分に合っていそうかも」という優しい方がいらしたら、良ければ参考にしていただければと思います。
とにかく好きなことをインプットしている時間はとても充実しており、とても楽しい3か月でした!近々また、優先的に挑戦したい資格があるからしばらく世界遺産検定からは遠ざかりそうだけれど、ゆくゆくは1級にも挑戦したいと思います!
★おまけ★
あえて選んだ受験先、わが母校!訪れたのは10年以上ぶり?!今でこそ懐かしいけれど、当時はこの風景こそ当たり前で何にも考えてなかった気がする。笑
世界遺産検定、こんな機会をありがとう!