先日、腹腔鏡術式で子宮筋腫の摘出手術を受け、無事退院しました。
自分自身の振り返りも踏まえ、いろんな方に子宮筋腫を身近に感じてもらえれば...という思いで先日からブログに残しています。
※シリーズの予定※▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
【子宮筋腫手術:前編】筋腫発見から手術の決断~入院までの経緯
【子宮筋腫手術:中編】手術当日と手術直後の痛みや症状について ←今ココ
【子宮筋腫手術:後編】手術後の入院生活~退院・回復と日常復帰(後日UP予定)
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今回は、手術当日~翌日のことをメインに、痛みの程度や辛かった点などを書いていきたいと思います。
...って最初に「痛い」「辛い」って言ってしまったけど、しんどかったのはこの2日のみ。
ここさえ乗り切ったらあとは割とハイスピードで回復ルートです!
子宮筋腫関連でたどり着いてくれた方もいるかと思うので、状況は出来るだけリアルに描いていこうと思います。
はじめに:腹腔鏡手術について
私の手術は「腹腔鏡手術」という術式で行われました。
お腹に1センチ程度の傷を数か所開け、それぞれの切り口からカメラとメスを入れてUFOキャッチャーのような方法で筋腫を摘出する方式です。
メリットはこちら▼
・開腹手術に比べて傷口が小さいので回復も早い
・傷が小さいので、美容的にもGOOD
しかも、通常では4か所開けるのが多いそうなのですが、私がお世話になる病院は3か所。
傷が入ることはやっぱりショックだったので、小さい&少なくてすむのはありがたいです。
入院1日目:手術前日
念のため、時系列で前日に病院入りした時のことから書いておきます。手術のことさえわかりゃいい!という方は遠慮なくスクロールしてください◎
全6日間の入院生活。手術日の前日に病院入りしました。
コロナの関係で、入院中は原則面会禁止。付き添いOKなのは入院・手術当日・退院の日に1名のみということだったので、全て夫に付き添ってもらいました(時間制限アリ)。
この日は、何か大きな動きというものは特段ナシ。
執刀医による直前の診察や、看護師さんによる今後の流れの説明のほか、
・血圧測定
・おへその掃除
・下剤を飲む
があったくらいで、あとは基本、暇人。
おへその掃除にいたっては笑いすぎて、看護師さんに「こんなに笑う人は初めてですー笑」といわれるくらい元気。
下剤は粉末をめっちゃ濃くしたポカリのような味で、意外といける。しかもお腹が痛くならない。これほしい!って考えられるくらい余裕。
...という感じでいたって元気だし、もってきた本も2冊読み切ってしまったし、明日自分が手術することが信じられないです。
ちょっとキツイなと思ったのは、21時以降が絶飲食だということ。これから手術後6時間までは、何も飲めないんですよね;;
夜に水分を欲することがわかっていたので気を紛らわすべく、早めにおやすみなさい。
入院2日目:手術当日
朝、6:30くらいに点灯。早い。。
手術は11時すぎからとのことで、それまでの午前中の動きはこちら。
・着圧ソックス着用
・浣腸
・点滴開始
血栓防止のために、メディキュットのような着圧ソックスをはかなければならないとのこと。着用は術後2日目まで続くため、継続的な圧迫感が地味にキツイ。
昨日からの下剤で散々出すものはだしているのに、トドメの浣腸も行うとのこと。
子供時代に浣腸がめちゃくちゃ気持ち悪くてトラウマだったのですが、看護師さんが上手?なのか割と余裕でした。大人になったのか、浣腸が進歩したのか。。
おかげで手術直前の腹はぺったんこでございます!つかの間の喜び!
10時ごろには点滴を刺され、いよいよ自分が病人になったような実感がわいてくる。
てか、点滴って意外と痛いんですね。。みんな体調不良とかでナチュラルに点滴点滴いうからあんまり気にしてなかったけど、皮膚に針刺しっぱだもんね。そら痛いよね。
この辺りで夫、到着。一緒に手術室に呼ばれる時間を待つ。
...のだが、前の人の手術が長引いているらしく、全く呼ばれる気配がない。
せっかく作った気持ちが一気に緩んでしまう。。いつ呼ばれるかもわからず、緊張感は完全に皆無。こんなもんなんだろうか。。
で、やっと呼ばれたのが予定の約3時間後。
看護師さんに案内してもらい手術室に行って、手術台の上にマッパで寝かせられ(タオルはかけてもらえます)、そこに血圧計やら心拍系やら、なんやらいろいろ繋がれる。。
しばらくゴロンとしていると、看護師さんがリラックスさせるため、色々話しかけてくれる。
「お仕事は何してはるんですか?^^」...
「今シーズンは医療モノのドラマ多かったですよねー^^」...
気を遣ってくれているのはわかる!でも私は今から起こることに集中したい!だがせっかくのご厚意を無下にはできない。。
案の定、会話していると次の瞬間「はーい麻酔かけますね」と心の準備もないままマスクをかぶされ、深呼吸、深呼吸。。
とはいかず、麻酔のガスが臭く思いっきりせき込んでしまう始末。
「はーいせき込んでもいいから深呼吸ねー」
と息も絶え絶えで呼吸すると、次の瞬間には記憶はなく。。割と最悪の入眠でした。笑
手術後のツラさ①下腹部の謎の痛み
バシッッ!!という雑な衝撃と共に、「終わりましたよー、なんか反応してくださーい」と、遠くで聞こえたような気がして、「い...いわかん...」と答えたことはなんとなーく覚えています。目覚めも軽く最悪です。
~この間、病室に移動。本人の記憶ナシ…~
そこから次に気がついたら、病室のベッドサイドで「大丈夫?」と言う夫がいました。
記憶がはっきりしてきたのはここからです。おそらく当日の夕方くらい。
腹部が...重い。。そして、腹が痛い!!!
手術の傷口はかすかな鈍痛くらいのものだったのですが、生理痛&下した時を足して2で割ったような激しい痛みが、絶対に関連臓器がないであろう右下腹部を直撃している...!
「い...痛い...」と夫に伝え看護師さんを呼んでもらい、痛み止めの点滴を打ってもらいました。
効果が出るまで15分。「15分まだ...?」と悲痛な叫びを何度か繰り返し、無事緩和。。(その後夫は帰宅)
そのままとぎれとぎれ眠りにつき、夜を迎えた感じです。
手術後のツラさ②寝返り問題
術後、地味に辛かったのが寝返り問題。体勢を変えられないからとにかく体がしんどい。
寝返り自体はうっても問題ないそうなのですが、1回1回のハードルが高くて。。
なんせ、腹部の痛み&違和感・股から出る尿管・ビジホの寝間着よりペラッペラの術着(その下は大人用おシメ)の3コンボで、めっちゃ動きにくい。
そのため、
まず仰向けと起点とし、膝を立てる→腰を浮かして横にずらす→手すりを持つ→片方の腕の力で腰を立てる(何ならおシメを引っ張る)→自力で垂直まで持って行く...
という具合に、とにかく遠回り。そしてそこかしこが痛くてしんどい;;
その繰り返しの長ーい夜でしたが、看護師さんが2時間おきに来てくれるので、安心感のもと、何とか乗り切れました。
ちなみに、夜中に飲水OKがでたのでベッドを起こして水を飲みました。約26時間ぶりの水分...生き返る。。
入院3日目:手術翌日
腹部に違和感はあるものの、翌日の意識自体はスッキリ。
この日の昼からはきちんと食事もでて、少しづつ回復を目指していく感じです。
2日ぶりのご飯がめっちゃウマかったよ。。
手術後のツラさ③尿管...
さて、私が入院中において最もナーバス案件だったといっても過言ではない尿管。。
術後は動けないので、トイレに行かなくてもいいよう尿道に管が入れられます。考えるだけでうっとなる。(もちろん入れられるのは術中なので痛みはナシ)
この、何かわからないものが股から出ている...というのを受け入れがたく見ることすら憚られていた尿管。動くたびに太ももに触り、違和感を増長させていた尿管。
午前中に歩くことができたら、やっと外してもらえる!これは何が何でも歩かねばなるまい。
というわけで、看護師さんが「トイレまで歩いてみましょうねー」と来てくれた時、執念と共によろよろと歩けたので、無事、尿管(&おシメ)とオサラバ決定。。
と尿管に必死でしたが、このように手術翌日のAMにはベッドから体を起こして、なんとか立つことができます。
しかし腹筋がめっちゃ痛い。腕の力で身体を起こすという感じです。普段、いかに腹筋を使ってるのかを思い知りました。
ちなみに尿管外しは、思っていたより痛くはありませんでした。一瞬、股が砂を噛んだような「ジャッッ」という感覚が気持ち悪いくらいです。
同じタイミングで執刀医が巡回に来てくださり、術後経過は無事とのこと。よかった。
手術後のツラさ④腹部の鈍痛と違和感
それでは「術後翌日の傷はどれくらい痛いのか?」ですが、「腹部全体の筋肉痛のような痛みと、傷口に違和感がある程度」です。
痛みと言っても筋肉痛のようなジワジワ系の痛み。
なので、腹を切ったんだ...というショッキングなズキズキするような痛みはないので、あまり怖がるほどではないです。もちろん痛み止めを飲んだのもありますが。。
ただし何となーく違和感のある感じが1日続く感じで、積極的に何かをしようとか動こうとは、なりません。
私も本を何冊か持ってきていましたが、がっつり読書する気にはならず、スマホで好きなエッセイストのnoteを辿ったり、眠りたいときに眠ったりして過ごしていました。
また、点滴がこの日の夜のうちに取れて、久しぶりに身軽になりました。
まとめ:辛い2日間を乗り切ったら快方に!
手術直後・手術翌日はツライ時間もありましたが、全体的にはこの2日のみ。
特に手術翌日の体の不自由な時間をゆっくり休ませることができたら、術後2日目から順調に回復していく!というのが私の体感です。
もちろん、油断は禁物ですが気分的にラクになるという意味で。
それでも痛み止めのおかげで悲壮感漂うほどの痛みはないし、看護師さんがちゃんとフォローしてくれるし、マイナスに捉えることはありません。
それにしても、看護師さんって本当に尊いね。。弱ってるときに元気に接してくれる人がいたら、それだけで気分も安心するんですね;;
白衣の天使ってかピンクのヒーローだわ。私の病院の看護師さんはスクラブがピンクだった。
「手術」って嫌なイメージしかなかったけど、やってみたら辛いのは一瞬。
もちろん、これは子宮筋腫という"取ったら終わり"的なものなので、本当に苦しんでいる方の前では軽くは言えませんが。。
それでも少しの我慢で、自分の回復力を感じることができた、そんなプラスの側面ももった経験でした。
手術=悪い事、じゃない。そう見方を変えていこう◎