(お久しぶりです、しばらくブログの更新が止まっておりましたが相変わらず元気に生きております。)
「食器が好き」と過去のブログで何度かお話ししておりました、サツキです。
今回はそんな「食器」について。
いくら好きといえど触る回数が多ければやってしまうのです。「割れ」や「欠け」。
特に私の場合、扱い方が悪いのか縁の部分の「欠け」が目立つ食器がちらほら。。モノによっては気にせず使用してたのですが、まぁちょっと貧乏くさいなと思い。
お気に入りのアラビアのお皿がぱっくり割れたことをきっかけに、前々から気になっていた「金継ぎ」に挑戦してみました。
今回はそんなブログ。
金継ぎとは?
まずは「金継ぎとは何ぞや?」というところからなのですが、簡単に言うと「割れた(欠けた)部分を元に戻し、金を塗ってカモフラする」みたいな感じ。(←私的解釈)
要は、食器がダメになっても手を施すことで再度使用できる状態にしてあげ、長く使えるように工夫を凝らしていく日本の文化なのだそうです。モノを大事にってね。
ちなみにここ数年SDGsが主張されて久しいですが、金継ぎも「無駄に廃棄せず在り方を維持する」いう意味ではこれに含まれるんじゃないかと思う、個人的に。
正当な金継ぎは、漆や金を使用するそう。しかしまさかそんな高級アイテムは手に入るわけもなく、今回は楽天で金継ぎキットなるものを購入しました。
金継ぎラウンジさんのもの。QRコード読み取り型の動画解説もあり、わかりやすかったです。
じゃん。初心者向けに必要な物を全部揃えてくれています。ケースもかわいい!
必要最低限なアイテムだったからこそ、シンプルに取り組めたのがよかった!
金継ぎ手順
今回修復する食器たちはこちら。
右。今回のきっかけとなったアラビアのお皿。。ぱっくりいっちゃってます。
中央上。いつぞや私が夫にプレゼントしたゼブラのカップ。お互い気に入っていたのですが何かの拍子にあたりどころが悪く、首が残酷なことに。ちなみに欠けもある。
中央下。益子WEB陶器市で買っためっちゃお気に入りスープカップ。欠けているに関わらず、往生際悪く普通に使用してました。危ないのであまり推奨はしない。
左。夫がどなたかの結婚式でもらってきた引き出物。食事よりかは何かを和えたりまぜまぜする時に便利だったので調理用として使用。なかったらちょっと困るやつ。
これらをかっこよくアップデートしてあげます。
①なおす:割れ・欠けの補修
まずは、実際に患部となっている部分の補修。
割れの場合、接着剤で接合。まさかの接着剤。しかし超強力で一旦乾いたら早々割れが復活しそうな感じはない。正直なところ疑いは残るがこれでいいらしい。
欠けの場合、特製のパテ(粘土みたいなもの)で埋める作業。このパテが気を抜くと一瞬で乾いてしまうので、素早くキレイに埋めていくのが至難の業。これ難しかった。
接着剤もパテも10分ほどで乾くので、待つ時間なく次の②に進めるのがよい。
②整える:補修部分の研磨
次に、接合した部分をキレイにしてあげる作業。
はみ出た接着剤はカッターで除去、パテは表面のザラつきがなくなるよう、やすりで研磨。ついでに接着剤が残るようであればこれも研磨。
個人的にはこの作業が一番難しかったです。接着剤が強力すぎて、上手く削れないのよね。
ただここをキレイにしておかないと、最後の塗りの部分で汚くなるため、一番のポイントっちゃポイントかも。
③塗る:真鍮を塗布
最後に、真鍮粉にテレピン油と合成樹脂を混ぜて金っぽくしたものを、患部に塗布。
割れには線で。欠けには面で。面は比較的簡単なのですが、割れの部分の線引きが難しい...!!心中をたっぷり含ませて一気に引く中で、どうしても途中でムラがでる。
ここをキレイにできるようになるにはもうちょっと慣れや経験が要りそう。
※ちなみに割れてはないものの"割れそう"なヒビの部分には補強として塗布するといいらしい
完成と感想:金継ぎをやってみて
じゃん。完成形がこちら。
割れたりかけたりしていた部分がいい感じに渋くなってる!
結構いびつな感じが目立ちますが、そもそもの「なおして使う」という心意気に免じて良しとしよう。まぁ初めてだったしな。
個人的に気に入っているのはゼブラ。最初それはもう悲惨でしたが、今となっては首にいい感じのスカーフ巻いてるお洒落めいた人になりました。
ちなみに、金継ぎした後の食器は気を付けないといけないことも多々あるようで。
・電子レンジ、食洗器、直火、冷蔵庫などNG
・水に長時間つけない
・重ねて保管しない
...注意事項多いな。全部やってしまいそうやわ。
今回初めて金継ぎをやってみた感想ですが、「もうアカンと思っていた食器が復活して嬉しい!」です。
大なり小なり思い入れのある食器だったので、割れたとて捨てるに忍びないと思っていたモノに再度命が吹き込まれている感じ?特にきっかけとなったアラビアは弟夫婦からのプレゼントだったため、あっけなく廃棄するのも申し訳なかったんですよね。
とはいえ金継ぎ後はさらにデリケートな扱いが必要となりそうなので、食器として使用するかは迷っているところ。(やっぱり接着剤がどこまでのものか気になる笑)
食器で継続使用するもの、インテリアとして扱うもの、選別しながら引き続きお付き合いしていきたいと思います。
~おまけ~
金継ぎをした数日後に、イッタラのグラスがまさかの破損。(打ちどころ悪かったらしい)
ガラスも金継ぎOKだそうなので、早速やってみました。
これは接合の際にちょっとずれてしまって大失敗。。インテリアか雑貨として使おうと思います。ガラスもむずい!!