去年の今頃ね、こんな記事を書いたわけですよ。
20代半ばから7年間務めた、正社員でゴリゴリの営業職をしていた時を自ら”社畜時代”と称し、働き方を振り返る記事です。
働き方に関するハードさや感覚など、何をもって「社畜」だと思うのかは人それぞれ。
もしかしたら、世の中の辛酸をなめつくした人生の大先輩が読んだら、「甘ったれんなよ、若造」とお叱りを受けてしまう内容かもしれない。
けれども、現場の状況とかけ離れた机上の無限ノルマを負い、社内でも有名なパワハラ上司の元、休みの自由が全くきかないシフト制&リズムの整わない生活に支配され、毎日もうすぐ日が変わるという時間に帰宅し休日出勤をもこなす日々は、私にとってはやっぱり「社畜」だった。(離職率も高かった...)
そんな私も昨年1年間で、その職場から転職→転職先でメンタル崩壊→退職→ニート、という貴重な(?)経験をした後、今ではワークライフバランスを改め、派遣社員として働いています。
非正規という立場上、何かと話題になる派遣社員。。これがいいか悪いかは、正直わかりません。
ただ、生活スタイルやがガラッと変わったのが確か。
今日は、そんな「元社畜」だった私のビフォーアフターを比べてみたいと思います。
正社員から派遣社員に、どう変わった?
勤務時間・残業
◇ビフォー:拘束時間11~13時間/日、休日出勤2~4日/月
◇アフター:拘束時間9時間/日、休日出勤ナシ
当たり前かもしれませんが、正社員(以下社畜)時代に比べ、派遣社員になってからは拘束時間が短くなりました。休日出勤もなし。
また、以前は勤務時間が一般の会社と少しずれていたのもあり、帰宅が23時台だったのですが、今は19時台。スーパーや商業施設が開いている時間に帰れることに、ささやかな喜びを感じています。。
更に最近は在宅がメインで、帰宅も何も退勤の瞬間から自宅という。自炊やちょっとした家事など、かなり気持ちに余裕が持てるようになったと思います。
休日・有給
◇ビフォー:シフト制、お盆・正月以外連休ほぼなし、有給使用歴なし
◇アフター:カレンダー通り、有給とれそう
シフト制で連休がほぼ取れなかったところ、今では完全にカレンダー通りに。
また以前は有給はあったもののそれを消化するという概念がなく、本当に退職時にまとめて取るまで1度も使ったことがなかったんです。
今はというと、入社半年なのでまだ使ったことはありませんが、勤め先の先輩方を見ていると、普通に有給を使っていらっしゃる様子。なので問題なくとれるかな、と。
ちなみに、以前は休日に何度も鳴っていた携帯電話も、今ではおとなしくしています。笑
実は、社畜時代に最もつらかったことの一つが、この余暇の不自由さだったかもしれません。だって、世間では週に1回無条件であるはずの2連休でさえめったになければ、休み希望を出す権利すらなかったんですもん。。希望を出せたのは友人の結婚式くらいかな。
盆・正月は帰省に充てていましたし、土日祝やGWの概念などもなく、休みにできることの可能性?みたいなものが、かなり狭まっていたような気がします。
友達と休みを合わせて遊んだり、長期旅行に行ったりしたかったな。。
それにやはりカレンダー通りの勤務形態は、出勤⇔休みのリズムが同じ。なので、休みも時間もバラバラなシフト制に比べ体力への負担減を感じています。30超えたら特に。。笑
給料
こちらは金額を書くのは伏せますが、社畜→派遣社員ではもちろん下がりました。
社畜時代はしんどかったとはいえ、ありがたいことに評価していただけたのもあり、同世代平均より多くもらえていたと思います。
どれだけ遅くなろうがプライベートがなかろうが、これがあったから何とかプライドもってやれてたんですよね。。
今の派遣先も比較的時給は高い方だとは思うのですが、やはり社畜時代と比べたら全然。
しかしその分、家のことに対する「時間」とクサクサしない気持ちの「余裕」は得られました。旦那も家事はしますが、やはり彼も拘束時間は長いため、どうしても私の方で働き方を調整するという感じになってしまうのは、きっと男女の常ですね。。
給料は減りましたが、生活との程よいバランスを考えると、今が良いと言い聞かせています。
仕事のやりがい
◇ビフォー:ノルマも働き方もかなりキツイ・キャリアアップはできる
◇アフター:働き方は比較的余裕あり・キャリアアップは…?
以前はハードめな営業。かなりきつかったのですが、結果を出して自分が望めばキャリアアップできないことはありませんでした(その分どんどん激務が増す環境でしたが...)。やりがいがあるというか、鍛えられる環境だったといいましょうか。
今は仕事内容的に興味のある分野にも足を突っ込ませていただきつつ、楽しさは感じています。しかしキャリアアップの面ではやはり派遣なので、どれだけやてっても先は同じ。
これは性格的なものかと思いますが、やっぱり仕事するからには上を見ていきたい。それができないのは、かなりフラストレーション。でもここも給料同じく、その分精神的な安定と生活のバランスを得られているのだと、今のところ割り切っています。
人間関係
◇ビフォー:上司がパワハラ気味・同僚は最高
◇アフター:良好
社畜時代の上司がかなりヤバイ人でして、パワハラ×保身でかなり悩まされていました。その分、結束できる同僚には恵まれ、結果的に仕事の枠を超えた強固な仲に。
彼らがいたから頑張れた。。感謝!!
派遣となった今でも、ありがたいことに良い職場に恵まれたらしく、仕事先のみなさんとの関係も良好です。おそらく。
この「人間関係」というものは、きっとその職場そのものの問題なので、正社員だろうが派遣社員だろうが、さして関係ないのでは?と私は思います。
前の上司がヤバかったから一応比較項目として出しはしましたが、そもそも雇用形態で比べるもんでもないんだろうな。。笑
結論:これでよかったと思うようにすること
社畜だった正社員から派遣社員になり、働き方やワークライフバランスはかなり楽になりました。
反面、給料は下がり、キャリアアップの見通しはやはり少し不安という結果に。
では、どちらが良かったかというと、私は「今の選択でよかったんだ」と思うようにしています。もともとその会社を辞めたのも、結婚して今までの働き方では絶対に成り立たないと思ったから。
給与や立場など、前の方が自信を持てていた部分も確かにありますが、自分で下した決断、「今がいい」と思わないと正直やってられません。。
ただでさえ、ライフイベントに左右されやすい女性の働き方。正直何が正解かなんてわからない。正社員正義説もあるけれど、特に女性の場合は、例えば子供をもったりしたら完璧に両立できてる人ってきっとごく一部。実際問題、それが叶う会社ってどれだけあるんだろう、叶ったとて当人の苦労はいかがなものだろう、と思うのもある。
きっと、こういう葛藤っていくつになっても続くのでしょうね。。
なんかこれを書き出したら話が社会問題に発展してしまうのではなかろうか...
最後に少し話はそれてしまいましたが、社畜→派遣社員として働いている私のその後でした。
いろいろ思う部分はあるけれど、相対的ではなく、絶対的な評価で幸せを図れる心を持てるようになれたらいいな。