先日から、「社畜時代辛かったよー」という恨みつらみを書いているわけですが、負の感情だけが残った訳ではありません。
※経緯はこちらから▼▼▼
当時は理不尽で辛くて仕方なかった毎日でも、今振り返ると、自分自身の糧になったものや、働く上での軸みたいなものが磨かれていったのも確か。
これも、今となっては、ですが。笑
まとまり良ければすべてよし、ということで、今日は社畜営業をやっていて良かったこと・得られたものなどをまとめたいと思います。
実は営業職の前にも3年間販売の仕事に就いていました。大きな括りでいうと、社会人生活のほとんどを「モノ・コトを誰かに売る」仕事に従事していたことになります。
”対人”×”数字形成”という部分で同じのため、その頃から引き継がれたマインドも大いにあるかとは思いますが、私にとっては働く上での価値観の元となった濃い経験でした^^
人生の先輩方の世代には「また小娘がなんか吠えとるわ」くらいに、自分と同じくらいか若い世代の方には「そんな奴もおるんやな」くらいに捉えていただけたらと思います。笑
ゴリゴリの社畜営業をやっていてよかったこと
何を隠そう、私は元々ネクラで人見知り。
対人面では"人は人"スタンスで、お店とかでも「もう好きに選ばせたったらええやん...」と思う質だし、誰かに何かを売ったりは絶対に向いてないと思ってました。笑
そんな私がなぜ営業に?というのもありますが、やはり多くの文系大卒が辿る運命。。
例にもれず自分もそうなったものの、それまでの個人が覆るような成長ができました。
1.数字や目標(ノルマ)に耐性ができた
営業をやっていて避けては通れない、"売上予算"もとい、"目標"もとい、"ノルマ"。。
毎日毎日、目標確認することで、また時には激詰めをされつつ(笑)、数字を達成させることが自然と生活の一部となりました。
「今月予算高いなー、まじか」「マイナス進捗やから今週で取り返さななー」
そんな感じで、いつの間にか数字のプレッシャーにも耐えられるように。
結局は大体の仕事が数字に紐づけられるかとは思いますが、それに対して耐性ができたことで、働くことのベースが1つ強化されたと思います。
2.物事を深堀する癖がついた
営業時代、しょっちゅう出てきた数字進捗の発表資料や自己評価振り返りのまとめ。
これらを何度となくやったおかげで、ものごとを深堀して考えられるようになりました。
根本的な原因やそこに対しての対策、懸念点の掘り出しなど。。
なんで?次どうするの?本当に大丈夫なの?は死ぬほど詰められました。
大丈夫かどうかはやってみなわからんやん?(言えるわけない)
もちろん完ぺきではないですが、大分鍛えられました。
たまに「〇〇ができなかったので、次はできるようにしっかりやっていきます!」とかいう意見ありますよね。「いや、"しっかりやる"の中身はよ」と思ってしまう意地悪な自分がいます。笑
3.対人に慣れた/自分を作れるようになった
接客や営業をすることによって、対人には完全に免疫ができたと言えます。
「ちょっと今日はしんどいな...」というときや、「もうしゃべりたくないな...」という時も、人を前にすると自分を作って「やったるで」スイッチが入ります。
口角を上げることもお手の物です。寝るときにベッドに入って「なんかほっぺただるいなー」と思ったら、無意識に口角が上がってることもよくあります。ちょっと引きます。笑
これは、人見知りだった私にとって大きな進歩でした。
4.「傾聴する」スタンスが身についた
営業をする中で分かったことは、「どう売るか」ではなく「どう解決するか」なんじゃないか、ということ。それを叶えるには、相手に話してもらうこと。
一方的でなくいい関係性を気づくために、聞くとと与えることのバランスを問われる「傾聴」の姿勢が鍛えられました。
結局のところ、コミュニケーションはどの仕事をしても必要となるわけで、その助けとなる基本のスタンスを学べたことはとても良かったです。
5.肝が据わった
営業時代のハードな日々のなか、嫌やなぁ...と思うことも何度となくありました。
絶対に数字を落とせない商談、詰められるとわかっている会議、行きたくない休日出勤、などなど。。
もちろん誰もがそうだと思うし、社会人たるもの逃げるわけにもいきませんよね。。
私にとってもこれらの1つ1つが重く心労になっていたのですが、「やらなしゃーない」と挑み続けたおかげで、今では大分、肝が据わったような気がします。。
6.ストレス耐性ができた
数字・苦手な対人・パワハラ・ブラックな働き方etc...を続けてこれたおかげで、ストレス耐性はかなり!!ついたはず。
離職率の高い職場の中で比較的長年踏みとどまっていられたので、きっとこれは客観的にもそうだと思っていいはず。。とにかく、根拠のない自信がついたように思います。
ストレス耐性測定マシーンがあるなら一回測らせてくれへんか
7.戦友ができた!
このような過酷な会社生活を送る中で、仕事という枠を超えての付き合いができる仲間ができました。
辛さを共有でき、お互いを励みにしながらやってこれたのが良かったのだと思います。
大人になってから、めっきり「友人」と呼べる関係性を築くことは難しいように思いますが、少なからずこうして何人かの戦友ができたことは、私にとって大きな財産です。
営業時代に社会人生活の基盤の多くが作られた
まとめると、社会人生活をする上での全ての基盤やスタンスができたように思います。
数字や人との向き合い方とか、辛いと思うラインとか、「基準がここで整えられた」というんですかね。。
特に働き方の部分ではかなり無理をしたため、ちょっとのことは「しんどい」と思わない打たれ強さみたいなものが身についたような気がします。
実際、今の派遣先も、派遣会社曰くその仕事内容から「派遣の割にはハード」な部類に入るようで、、同時期入社の人もブーブー言ってますが、私は特に何とも思いません。
とはいえ、今の派遣の前(今テーマの営業職の次)に勤めた会社で退職者製造機のサイコパスに目を付けられて病んで辞めてしまったので、人生何があるかわかりませんが。
これについては、私は一切悪くないと思ってる!サイコパスは、避けられない。
なんだかんだ若年社会人のうちに経験することってこれからの基盤となるので、あえてしんどいことが経験できて私はよかったと思っている。
「ようやったわ!!」「ありがとう社畜時代!!」って感じ。
つらかったですが、今となっては、人間的にも成長できた大きな時期でした。
もちろんもっとしんどい会社はたくさんあるだろうし、私も全ての仕事を知っているわけではないから、偉そうには言えない。
何にせよ、今回のことが少しでも自信になっているのであれば、それが仕事をする上での軸の足しになってくれたら嬉しい。
これからどうなるにしても、この時代に身に付いたことを決して無駄にはしたくないな、と思う今日この頃です。