2019年12月6日~12月12日の7日間にわたるウズベキスタン女一人旅の旅行記です。
今回は2日目。タシケントから移動し、オアシスの都・ブハラでのことをお伝えします。
※前回の記事はこちら▼▼▼
2日目:タシケント→ブハラ
ブハラはシルクロードのオアシスとして栄え、イスラム文化も発展していた土地。大好きな旧市街もあるとのこと。楽しみです!
ホテルからタシケント駅へ
この日、ドライバーのピックアップ時間はAM6:15。
空港でSIMの購入ができなかった私は、ホテルで購入が可能と聞いていたため淡い期待を持っていたのですが、案の定購入ブースが空くのはAM10:30とのこと。
ホテルのWi-Fiつながらないし、仁川出発してからずっとネット難民だ...不安を抱えたまま、出発します。
ついたタシケント駅は、真っ暗。
慣れないながらも搭乗手続きをして、駅構内で待ちます。
朝ごはんがなかったため、駅の売店でケーキとコーヒーを購入。ウズベキスタン、初めてのお買い物。
これで合計13,000スム≒150円。コーヒー激甘。ケーキは多すぎて旅のおやつになった。
アフラシャブ号にてブハラに
出発時刻になり、国の大動脈であるアフラシャブ号にてブハラに向かいます。
テロ対策のため、列車内の写真は撮れなかったのですが、なかなか快適です。足は伸ばせるし、カチカチのスコーンとジャムパンの軽食の配布もありました。ドリンクサービスもあったりして。
ウズベキスタン=未発展、となんとなく勝手に偏見を持っていた意識が変わりました。
AM8:00も過ぎると段々明るくなってきて、景色が見え始めます。内陸の気候のせいか、日が差すと一気にもやがかかってくるような景色。
ぼやーっとした外の様子や放されている家畜を見ていたら、4時間が経ってあっという間にブハラに到着していました。
駅に着いたとき。列車の外観は撮影OKらしい。
ホテルチェックイン
現地のドライバーに連れられ、駅からホテルに。到着したのはAM11:30ごろ。お世話になるのはホテルOLD CITYという、こじんまりしたかわいいホテルです。
ホテルのWi-Fiパスを入れたら、やっとこさつながった!ここに来て一瞬のネット難民脱出です。
ブハラ旧市街観光スタート!
旧市街の中心地はホテルから歩いて5分ほどの場所で、ホステル街を抜けたところにあります。
路地を歩いて早々、見知らぬおじいちゃんから「Japan?」と声がかかる、、「Yes,Japanese!!」と答えると、丁寧に胸に手を当て、「アッサラーム・アライクム(=ウズベク語でこんにちは)」と言ってくれました。暖かいウズベク人。幸先いいかもしれない!と、胸が躍る!
こんな映画のロケ地のような道路からおじいちゃんが出てきた。
ラビハウズ にてランチ
ラビハウズはブハラ散策の拠点となる池。ホテルから歩いているとどん突きに見えたので、わかりやすい場所にありました。
お腹もすいていたので、先に昼食をとることに。地球の歩き方Platに載っていた肉団子ラーメンがどうしても食べたくて、同じく『ラビハウズ』というレストランに決定。
トマトベースのコンソメスープに、フォーみたいな麺が入っており、日本人好みの味。
これで12,000スム≒138円!!味はコンソメ×トマトヌードルのような味でおいしく、コスパもGOODです。お店のおっちゃんも優しくて丁寧で、とても暖かい店でした。
中はこんな感じ。ウズベクの人は自分の方向にカメラが向くと必ずポーズをとってくれる。笑
SIM対応不可⁈悲しみのWi-Fi難民決定
さて、ここでSIMを探してネットの民にならなければ。
今回は一人旅だったのでレンタルWi-Fiを借りるのもアホらしく、現地SIMで対応しようと思っていた私。。ラビハウズのおっちゃんに聞いて、池の対岸の商店で購入。
そこで問題が。ウズベキスタンの商店ではSIMを購入すると基本的に、店の人が初期設定をしてくれるのですが、なぜか私のiPhoneが上手く作動しない。。
よくよく見ると、「アクティベーションできない」の文字が。これだとSIMを使う以前の問題ではないか...
何度かいじってみるも、手も足も出ずで、仕方なくネット難民を覚悟し店を後に。
あぁ...大丈夫かな...ま、地球の歩き方Platあるし。なんちゃって英語でなんとかなりそうやし。とりあえずホテルに戻ったらWi-Fiあるんだからそこで何とかしよう。と思ったのですが、結局最終日まで問題は解決せず、全行程フリーWi-Fiのみで対応したのでした。。
ちなみに帰国後、これは私が事前にスマホにSIMフリーの設定をし忘れていたという凡ミスが原因にあることが判明。やってしまった。みなさん、くれぐれもこんなアホはせぬよう...
チョル・ミナル
ブハラの名所は、基本的にラビハウズの西側に位置しているものが多いのですが、東側にある唯一のスポット、チョル・ミナルに先に行くことにしました。
歩いて10分の距離、結構ローカルな住宅街を抜ける必要があります。途中、本当に大丈夫かと心配になったところに小学生らしき少年たちを発見。道を聞いたら連れて行ってくれることになりました。
こんな地元の人しか通らなさそうな道を歩いていく。街歩き開始直後の完全アウェイでちょっと怖かった。
「チョルミナル」と素直に発音すればいいものを、私が外国人ぶって「チョルミノォル」と言ってしまったのが少年たちのツボに入ったらしく、「ミノォル」の大合唱とともに目的地に到着。
実際に見たチョルミナルは、住宅街の中にポツンとたたずむテーマパークの建物のようでした。せっかくなので、記念撮影。
ここに来て、少年たちから「マニー!」と案内料の請求が。
んー...タクシーの運ちゃんやレストランのボーイさん達ももモロッコより穏やかだったため、ウズベキスタンではそんなにマニー執着文化はないと油断していました。
自分で頼んだくせになんとなく腑に落ちず、日本から持ってきたアメで手を打って解決。すまんな少年たち。マニーは大人になってちゃんと働いてからもらおうな。
旧市街 街歩き
チョルミナルを一瞬で切り上げ、再度ラビハウズに戻り更に西のエリアに向かいます。
途中でお土産屋さんがあったり、「タキ」と呼ばれるドーム型の建物があったり、そんなのをゆっくり見ながら進みます。
12月は本当に閑散期らしく、観光客はもちろん地元の人もほとんど歩いていない状態。時期にもよるのかもしれませんが、なんとなく哀愁漂う道をのんびり歩きました。
カオスなアラビアンの世界かと思っていましたが、道幅は広くきれいに整備されていて、良くも悪くもちょっと拍子抜けです。笑
よく考えたらアジアですもんね。。太陽の高度や乾燥した空気も、やや日本の冬に近いものがありました。
カラーンモスク・カラーンミナレット
ずっと歩いて、旧市街北西部にあるカラーンモスクとカラーンミナレットに到着。
この旅初めての、イスラムらしい建物!タイル使いが繊細で「すげぇ...」という感想しか出てきません。語彙力をくれ。
モスクの入場料は、ガイドブックには撮影料込みで8,000スム≒92円と出ていましたが、受付の人がおらず実質無料。なんかすみません...
こちらも人がほとんどおらず、かなりガランとして寂しい雰囲気でした。ガイドブックには緑あふれる素敵な公園みたいな感じで載っていたので、同じ場所だと最初は気付かなかったほど。
この辺りで気づきました。ウズベキスタン、基本的に町が静かです。
私のそれまでの海外経験はオーストラリア・アメリカ・モロッコの3か国ですが、そのどれよりも静か。というか、人が少ない。オーストラリアやアメリカほど、町全体としての物質的な感じがあるわけでもないし、モロッコほど商人やタクシー運ちゃんの声かけが激しく活気があるわけでもない。
その上、土地も道路も広いので、いつになく「もの寂しい感じ」感を味わうことができるのです。でもそれが逆に荒廃感が増し、異国での一人感を味わえました。(沢木耕太郎先生、見てますかァァァァ!)
ちょっと文字数が多くなったので、一旦今回は切り上げで。
次回はそんな中、引き続きアルク城やアブドゥルアジス・ハン・メドレセといったブハラの名所と、現地で出会ったおもしろき人の様子をお伝えします▼▼▼