普段はハイブランドとは無縁の生活を送っております私です。
先日知ったニュースで、ルイ・ヴィトンの2020年春夏メンズ広告キャンペーンの撮影において、モロッコのタンジェとシャウエンが舞台になったそうです。
私がモロッコを旅したのも、もう昨年。さすがにネタとしては引っ張りすぎなので先日の記事でラストにしようと思っていたのですが。。
やはり思い入れのある土地が、こういった世界的なブランドにフィーチャーされると、行ったものの血としては騒ぎます。笑
どこを切っても絵になるシャウエン、まだまだ撮った写真もたくさん残っています。今回においては便乗してシャウエンの写真を少し追加で放出したいと思います。
完全なる私の趣味ブログになりそうですが、シャウエンの基本情報も合わせて載せますので、よければお付き合いくださいまし。
シャウエン、ルイ・ヴィトン2020年春夏メンズ広告キャンペーンの舞台に
ブログの内容はヴィトンと何の関係もないのですが、やはり書くきっかけとなった出来事なので少しニュースについて触れておきます。
文字通り、ルイ・ヴィトンが2020年春夏のメンズ広告キャンペーンにて、シャウエンにて撮影を行ったそうです。ヴィトンは今シーズン、「多様性や異文化間の包摂性」を描こうとしており、国境や文化の差を超えた行為や感性を表現せんとしているのだそうで。。
撮影は世界の5大陸で行われ、その第一弾であるアフリカ大陸の舞台がタンジェとシャウエンで、モデルもアフリカをルーツにもつ人をスカウトした、とのこと。
昨年のディオールのマラケシュでのクルーズコレクション開催といい、ハイブランドが続々とアフリカに着目し始めてますね。
ファッションにおけるアフリカンカルチャーやアフリカ出身モデルのポテンシャルたるや、これから更にどう注目されるのかが楽しみなところです!
シャウエンってこんなところ
閉ざされた山間土地、シャウエン
シャウエンはモロッコの北部、リフ山脈の北麓にある秘境都市です。
周りが2つの山に囲まれその峰が角のように見えることから、アラビア語で”角”を意味するシャウエン、と呼ばれるようになったとのこと。
スペインから逃げてきたイスラム教徒とユダヤ教徒がこの地に移り住み1920年まで長年異教徒の侵入を禁止していたため、400年近く閉ざされた土地だったというアングラ感が、にわかなアート好きには刺さります。。
また山間部に位置しているので気候は少し涼しく、そして変わりやすい印象です。
私が行った時も、早朝に少し雨が降っていたのですが、午前の時間が進むにつれて止んでいきました。
写真スポットは旧市街北側
どこを切り取っても写真映えするシャウエンですが、主な写真スポットは旧市街の北側のハッサン1世通りではないでしょうか。あの有名なお花のバケツもあります。
基本的に旧市街は小さく、1時間ほどあれば主要なところは回れてしまうので、わざと迷いながら歩くのがおすすめ。迷ってもすぐに場所が把握できるほどの小さな町です。
シャウエンの魅力は青だけじゃない
ここから前回載せきれていなかったシャウエンの写真、載せます。
ザ・シャウエンと言えるような真っ青な写真は旅行記ですでに出しているので、それ以外になります。青の町というものの、意外とそうでない場所があったり、泥臭い一面もあったり。それも含めて1つの世界観を持っている街がシャウエンなんだと感じます。どうぞ、ご覧あれ。
基本は青の町
この辺りは鉄板ですね。どこを見ても青。
青に塗られた理由は諸説あるそうで、①虫よけのため、②涼しく見せたいから、③イスラム&ユダヤ教の神聖な色だから、④オリジナリティを出すため、などなど。。
ここまで有名になるとやはり理由もそれっぽいのがいいな。どうか③であってくれ。
実は、白の町
もともと家の壁は白で、それが青に塗り直されたと言われる説もあるだけに、至る所で白の壁も見られます。
かつてシャウエンに住んでいたユダヤ教徒が移り住んだイスラエルの国旗は白地に青の星。歴史を紐解いたらいろいろ出てきそうで楽しい。やる根気はないけど...!
そして、土色の町
青の町と言えど、そこには普通のモロッコ人が住み、普通に生活している町。
なので、所々に工事をしていたり、土がむき出しになっているような場所もあります。
フォトジェニックブームの裏で隠れがちですが、こういった無骨で土臭いところもやはりシャウエンの魅力。
住民の暮らしが息づく町、シャウエン
以上、ヴィトンに便乗したシャウエンの写真でした。満足です。笑
シャウエンのいいところ、それは、観光地である前に被写体である町そのものが民家や生活空間なので、その土地の空気感が直にわかるところ。
そういう視覚ではわからない魅力があったんですけど、ネットの写真の多くはどれも不自然なくらいに青く加工された写真ばかりで、必要以上に2次元化された町のように見えてしまって。(私もアップしている時点で人の事言えないのですが…)
なので今回は、青くない写真や土臭い写真も出してみました。
ちなみにシャウエンに行ったときのブログはコチラです▼
個人的には、写真撮って終わりーじゃなくて、青いこと以外はいたって普通の小さな町だからこそ、「暮らすように」滞在して初めて、現地に溶け込んだ真の良さがわかる土地なのかもしれないなー、なんて思ってます。
日本でいう霊山といいますか、元秘境だった、というところもいいですね。
中国人のやかましい団体がいていよいよ観光地化していたけど、これ以上観光地擦れして「インスタ映え都市」みたいな立ち位置になりませんように!
ヴィトンとは何ら関係ありませんでしたが、それほど世界が注目しているシャウエンに関する追加レポートでしたー。