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DINKsの30代OLによるライフスタイルブログ。日々の生活/旅行記/キャリア/カルチャー関連など。元社畜です。

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【雑談】コロナと地元と安倍元首相

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またまた久しぶりのブログになってしまいましたが、本日はタイトルに関して。。

7月8日、時の元首相・安倍さんが、私の暮らす町である大和西大寺にて銃撃されるという事件が起きました。

同じタイミングで、夫婦そろってコロナに罹患。。

地元で歴史的な大事件が起こったというショックと、2年半凌いでいた新型ウイルスに罹ってしまうまさかの事態が同時に起こり、私の人生の中でも「そんなことってある?!」という経験をしたので、こちらに備忘しておきたいと思います。

今回は完全に個人的な感情置き場という感じなので取り留めもないことをつらつら書く内容になりますが、ことがことなのでお許しくださいな。

奈良県民にとって「大和西大寺」という町とは

さて、まずは最近よく聞く「大和西大寺」という町の詳細についてだけ記載しますね。

地元では「西大寺」と呼ばれるこの場所、奈良県民にとってはかなり重要な地です。

アクセス面

近鉄線の主要駅である大和西大寺駅は奈良県北部の大ジャンクション駅であって、東は県庁所在地である奈良に10分、西は大阪の難波(ミナミ)に約30分、ひいては神戸の三宮まで1時間少々、北は京都に約40分で乗り換えナシで行くことが可能。

要は、奈良にして京阪神に1本で行けるというかなりの利便性を持っている訳です。

南向きに関しては、橿原・吉野方面を終着とした奈良県北中部の各駅に繋がる線が延びています。西大寺以北はほぼ京都府なので、人口でいうと圧倒的多数の西大寺以南の住民や、以東の奈良方面の人が大阪・京都方面に行く際に必ず通る駅となっており、毎日多くの通勤・通学客が行き来する拠点です。(ここで乗り換えて県内各所の高校⇔自宅を行き来する高校生も多数)

ちなみに、南方面に車で2~3分走ると、奈良⇔大阪を結ぶ阪奈道路にも一瞬で通じています。

駅構内も、ドラッグストア・パン・デパ地下系デリ・成城石井・カフェ・スイーツ・野菜などの店が集約されており、乗り換えついでに買って帰れるという点で生活への寄り添いは抜群。

駅前に関しても昔は無理やりねじ込んだようなロータリーしかなかったのですが(昔ながらの土地なので工事の着手が難しい)、最近ようやく開発されはじめ物理的な大規模化が進んでいます。(ニュースでも工事現場が映ってましたよね)

商業・経済面

事件現場である駅北側には大型商業施設を中心に、食品・ドラッグストア・銀行・日用品・クリニック・飲食店など生活に必要なサービスがほぼ揃っています。

特に「ならファミリー」という商業施設はまさに県民のオアシス。施設内にはイオンや近鉄百貨店を始めユニクロ・無印・ジュンク堂書店・東急ハンズといった定番のほか、大手SPA系のアパレルやコスメブランド・雑貨ショップなどを有しており、県民の生活を支えているといっても過言ではありません。(市役所の支所・郵便局・パスポートセンターなどもあるとった優秀さ)

さすがにもっと物量を見たかったり本気の買い物をしたければ大阪や京都方面に繰り出すけれど、基本的には「困ったらとりあえずならファ」と誰もが思っているはず。

ここ10年ほどはイオンモールが乱立してきたため集客は分散されているように思いますが、車を使わないと行きづらい場所にあるイオンに比べると、電車で来られるご年配の方や乗り換えついでに下車する学生は昔から多く、寄り添っていると感じられるのはやっぱりならファ。あと百貨店が入っているというのが強みで、ご贈答などちょっといいモノを買いたいときはイオンモールではなく、ここに訪れる親世代が多いような気がします。

 

つらつら書きましたが、それだけ奈良県民にとって「大和西大寺」という駅が必要不可欠であるということをお分かりいただけたでしょうか。。

おそらくですが、県民で西大寺にお世話にならなかった人間なんぞいないと私は思っています。

西大寺と私の思い出

実際に私も、

子供の頃にお中元やお歳暮の購入で親に連れられ「買い物」といえばならファだったし、

その施設のキレイさに子供ながらに感動してここに住みたいって思ってたし、

高校生の頃は毎日ここを通って学校に通い他方面の友人と別れた思い出の駅だし、

部活のない日にちょっと下車してプリクラ撮ったり夏休みにカラオケ行ったりしたし、

帰省して(した)友達とご飯ってなると店の場所はほとんどが西大寺だったし、

とにかく書ききれないほど、昔からお世話になった思い出が多すぎる。

学生~社会人と8年ほど大阪に住んだことはあるけれど、色々考えてやっぱり奈良に越そうと思ったとき、その利便性から真っ先に候補に上がり、決めた土地が西大寺だった。

そして、結婚する際もそのまま同じエリア内で部屋を探し、今も実際にこの地にお世話になっています。

今でも駅前のマツキヨとならファは週末の買い出し御用達だし、通勤はこの駅からだし、通っている美容室は駅の近くだし、現場真横のスタバは行きつけでした。

いつもならファのフードコート横を通る際そこで談笑する高校生を見かけるたび、「高校生の分岐駅になるのは今も昔も変わらないな~」と懐かしく思っていたのに。。

こんなことになるなんて本当にショックです。

夫のコロナ発祥と事件と私

さて、話変わって夫婦でコロナに感染したわけですが、まず最初の疑いは夫からでした。

7月2週目から「調子が悪い」と言い出し、万が一の陽性&濃厚接触者の可能性を考え、私もその週は積極的に在宅ワークに切り替えていました。

週中に本格的に熱が上がり出したので木曜日に私も早退し、後の現場真横となるビル内にある、かかりつけのクリニックに連れていくことに。それが、事件の前日です。

案の定夫は陽性だったわけですが、その時点で私は喉の違和感しかなかったので、部屋を別にしつつ仕事は在宅にて通常通り行うことにしました。

翌金曜日、事件の日です。12時ごろにスマホの速報にて、「安倍元首相銃撃」「大和西大寺」と、あり得ないことと見慣れた地名がセットになってながれてきたのです。

思わず、「えぇっ?!」という声がもれました。

急いでテレビをつけると、どのチャンネルにしてもその速報一色だし、画面には見慣れた町並みが映っているし、本当に安倍さん撃たれてるし。。家の窓の外も時間がたつにつれヘリの音が大きくなって、その音も暗くなるまでやむことはありませんでした。

自宅からは平城京上空のヘリくらいは見える距離にありますが、安倍さんが運ばれたヘリの音も無意識に耳に入っていたのではないか。。と思うと何とも言えない気持ちになります。

そうこうしているうちに、午後から私も徐々に発熱。

幸い仕事に差支えがないくらいの体調だったし、金曜日でやることやり切りたいし。

それに病院に行くにしても、如何せんかかりつけが現場真横なので「絶対に今行ける状況ではない...」と思い、その日はなんとかそのまま無事に終業しました。

事件翌日の現場と私達

終業後の安心感からか、私も一気に熱が上がりました。

幸い、土曜日になると夫の熱も下がり動ける状態になっていたので、2日前と打って変わり今度は私がクリニックに連れていかれることに。

車で向かうので、当然現場付近を通ります。あの辺りはただでさえ混むのですが、事件翌日ということもありかなり道路規制され、交通量も多く、既に献花台が設けられ、スマホで撮影なんぞしてやがる野次馬もおり。。

馴染みの場所が1日にして「事件現場」に変わっていて、かなりショックでした。

夫も複雑な気持だったのか、スマホ撮影の人を見て「好奇心で来ていいような場所ちゃうぞここは...」と。その人たちは「記録」「記念」(不謹慎ですが)と一時的なことなのかもしれませんが、そこを生活拠点としている住民の気持ちってどうなるんでしょうか。

クリニックはビルの中にあるのですが、メディアの待機場所として何台ものカメラや記者の方がおり、これもかなりの異様な空気でした。いつもの施設がこんな雰囲気になっているなんて。。

さて私はというと、やはり陽性で、帰宅して安静にしていることに。

その日の夜、少し気分がマシになって事件関連のネットニュースを辿っている時です。

検査をしてくれたかかりつけの先生が、安倍さん銃撃の際、救急隊に引き渡しまでの間、処置の初期対応にあたられた方だったということを知りました。最も近い医療機関といえばそうなので、偶然の中の必然だったのかもしれませんが。

まさか、事件の前後で夫婦ともどもお会いしていただなんて。そんなショッキングな現場に立ち会って診療どころではない時に、コロナの検査ごときでお世話になってしまった。知らなかったとはいえ、本当に申し訳ない気持ちになりました。

ちなみに後で知りましたが、近くに医者・看護師はいないかマイクで必死に呼びかけていた人は私の実家のある自治体の市長とのことでした。実際に何度か見かけたことのある方で、これもショックでした。

間接的ではありますが、まさかここまで事件と自分達が近い世界にはいると思わず、ただただ驚き&ショックでした。。

安倍さん銃撃事件について思うこと

この事件について思うことは、先ほどから述べてますがただショックということ。

安倍さんが撃たれたということもそうだし、地元でそんな痛ましい事件が起こってしまったということも。

私は政治には詳しくないので、安倍政権についてどうこう言えるほどの知識はないですが、「平和記念式典の時、一番丁寧に長い時間、頭を下げた対応をされるのは安倍さんくらいだった」と広島に住んでいた知り合いから話を聞いた時、なぜかこの人に悪い印象を持つことができず、心なしか応援していたような気がします。

コロナの際は何だかんだ言われながらも、体調と引き換えに必死な対応をされており、「もう無理しないで...」と内心思ってました。

多分悪い人ではないんだろうな、と個人的に思っていた元首相が撃たれるという事件。

そしてそれが、昔から生活の一部になっている場所で起こってしまったということ。

家族や友人の何人かからは驚きや心配のラインがきました。また地元の友人=この場所を知っていて当然なので、連日の報道にちょっとメンタル的にしんどくなってしまったりもしたとのこと。

報道では、安倍さんが襲撃された単なる地方の駅。なのですが、一部の人間にとっては、日常であって、生活インフラであって、思い出なのです。

坂本龍馬の近江屋、大久保利通の紀尾井坂、伊藤博文のハルビン、安倍さんの西大寺、のように、「殺された場所」としてのラベルが貼られてしまうのだろうか。。

もちろん徐々に風化はしていくのでしょうが、やっぱりしばらくはそう簡単に褪せるものにはならなさそうですね。

事件から2週間以上経っても、連日報道で当時の映像が流れていた&知っているという土地もあり、現場を通ると映像とリアルを完全に脳内合成できます。

行きつけのスタバのよく座っていた席から真正面の眺めは献花台(すでに撤去済)のあった場所で、しばらく嬉々とした気持ちでは行けそうにありません。。

体調を崩すほどショックを受けているという訳ではありませんが、やっぱり現場近くを通ると複雑な気持ちになります。。

ただ今のところは、個人としてはいつもと同じように日常を過ごすだけ...という結論です。完全に時間薬ですね。

 

今回のブログは特にオチもなくつらつらと書いてしまいましたが、これが地元民の一人としてのリアルな気持ちです。

報道という側面の反面、実際に現場を報道されている側としての気持ちを正直に綴ってみました。人一人亡くなっているわけですから、個人の気持ちばかり主張するのもどうかと思いますが、渦中のそばにいる住民の気持ちを少しでもお察しいただけると嬉しいです。

 

最後にはなりましたが、日本のリーダーとして尽力してくださった安倍元首相のご冥福をお祈りいたします。