もう一ヶ月ほど前の話になりますが、、
愛知県は旧名古屋ボストン美術館で開催されていた、ゴッホ・アライブに行ってまいりました!!
わたくしゴッホ大好き人間なので色々と楽しみにしていたのですが、当日までに感想など調べているとまぁ賛否両論。ネガティブな意見も多いこと。。
読んでいると「あぁ多分私も手放しで"よかった!"とは思えなさそうだな」と予感したものの、せっかく夫と休みがあったし、貴重な遠出だし、何より実際に見てみないことにはわからない!
ということで、万が一「あれあれ?」な感想を抱いた時のための思い出保険として大須商店街の食べ歩きツアーもプランBに組み込み、約1年ぶりの名古屋に足を運びました。
ちなみに1年前の名古屋もゴッホ展。ゴッホ×名古屋×私=織姫彦星。
結論、一種のエンターテイメントとして割り切れるなら楽しい。絵画展独特の情緒や品格を求めるのであれば絶対にNG。だと思いました。僭越ながら。。
確かに自分の中でも色々と感じるものはあったので、出来るだけ中立な感じで感想(と食べ歩きレポート)を記録しておきます!
とはいえ、結果的にネガティブな感想が強めになってしまったので、「そんな意見聞きたくねぇわ」という方はブラウザバックor食べ歩きレポートまですっ飛ばしてくださいな。
最初にゴッホアライブについて少々
さてこちらのゴッホ・アライブ、通常の美術展とは少し異なるので、まずはそもそもどんなものかという説明を少しだけ。
ゴッホ・アライブは、芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えた五感で楽しむ全く新しい没入型の展覧会です。(中略)クラシック音楽が流れる中、ゴッホの世界が3000点以上の画像で壁や柱、床などありとあらゆる場所に映し出されます。
(公式HPより引用)
要は、ゴッホの絵画の世界観に入り込めるかのような展示・演出・映像がなされてあり、それを体感しに行く体験型エンターテイメント。。という感じでしょうか。
やはりメインのスライドショー風映像が写真映えする他、ゴッホの絵画をイメージしたお部屋なんかもあって「なるほどな...」と思ったよ。
感想:ポジティブ偏
ポジティブな感想としてはこんな感じ。
・ゴッホの生涯がシンプル化されていてわかりやすい
・多くの絵画を(映像とはいえ)一気に見ることができる
まず展示にあたり、ゴッホの生涯を5つのフェーズに分けて説明されていたのですが、映像がそれに応じたストーリー上に構成されているのでとてもわかりやすい。
①オランダ ②パリ ③アルル ④サン=レミ ⑤オーヴェル=シェル=オワーズ
この5つの時代で、信条や影響を受けたものによって、作風や色使いが異なってくる。
今までのゴッホ展でそういうことはわかってたつもりではあったけど、こうやって映像形式で一気に流れてくると明らかに見て取れて、一層腹に落ちた気がする。
本当だったら国内外問わずいろんな美術館に散っているゴッホの絵画を一気に大画面で拝めたことも、映像だからこそできたメリットだと思います。
感想:ネガティブ偏
そして、ネガティブな感想はこちら。
・来場者、ゴッホに興味なさそう
・芸術鑑賞よりエンタメ感
・入場料が高い!!!!!!
なんというか、「これをゴッホが見たらどう思うんだろう...」という複雑さが根底にあって。
忌憚なくいうとただの映えイベント。来場者も「写真を撮りに来た」風情で、どうも美術展にいるゴッホが好きな層には見えなかったんだよなぁ。。偏見かしら。。
確かに、映え~!ではあったんだけど、こういったアミューズメントの形でゴッホの作品がイベント化されていく感じがなんか薄っぺらいし、あんたそこに愛はあるんか?という感じで、やはりゴッホの生き様をリスペクトしている身としては映え仕様にこねくり回されて「アート感じてきた(キャッ)♡」なイベントになっていることが、なんか本質に泥を塗ってるなぁ...という風に思いました。。
展示もちょっとチープ。ひまわり畑、やるならあからさまな造花感はやめてくれ。
その割には入場料めちゃ高い!!!!2500円也!!!!!
いや別に、金銭云々のことを言いたいんじゃないんです。開催にあたって色んなところが絡んでいるのだと思うし。
ただ、今世に残るよう繊細に修復された本物を海外から輸送して、会期中の警備も手厚くしなければならない、一般の美術展の入場料が大体2000円前後。
比べると、映像&ダミーオンリーで2500円はそれに対してどうよ?と思うのだよ。。
まとめ:新しい形の美術の入り口?
まとめですが、やっぱり私にとっては単に「楽しい!」だけとはなりませんでした^^;
作品を見るのであれば、本物と対峙した方が自分の気持ちが入るということもよくわかった。
いつもなら絶対に買ってしまうグッズも、今回はナシ!!です!!!!
そして正直に言おう。自撮りしまくってた君たち、絶対ゴッホ好きじゃないよね?
でもこういった形で、新たな層に興味の間口が広がったり、いい意味で敷居の低い形で絵画に触れあえるという意味では、とても新鮮な機会でもあるように思う。
鑑賞の形が多様化するのは時代と共に仕方のない事かもしれないけど、アートのあり方や魅せ方など、色々と考えさせられたイベントでした。
とまぁここまで書いて偉そうに言ってきましたが、私も大した造詣があるわけでないのでどうこう言える立場ではないのですけどね。。
にわかが自分の価値観のラベルを貼って芸術を語るなんて、最高に皮肉なアートだな!
という訳で、1つの意見としてサラッと流してくださいな!
ちなみに関西では6月4日まで兵庫県立美術館でやってます。お近くの方はぜひに。
おまけ:大須商店街での食べ歩き
鑑賞後は大須商店街。多くはないけれど、いろんなものをちょこちょこ食べ歩き。
1年前は思い付きの立ち寄りで滞在時間30分だったので、念願のリベンジです◎
・天むす
・台湾から揚げ
・小籠包
・矢場とんの牛すじ
・台湾芋圓
いやぁ最近の食べ歩き専門店って、だいたい台湾か韓国なんだな。。
ケバブやバインミーなど多国籍系料理にも後ろ髪をひかれつつ、輸入食品店でペルーのお茶を購入して帰路につきましたとさ。